6号機 フロント足回り整備その①(ロワーアーム、テンションロッド) | Fiat Panda 30 Life

6号機 フロント足回り整備その①(ロワーアーム、テンションロッド)

やっと北海道にも温かい日が散見するようになって来たこの頃、

戦争や疫病の様子は変わって居ないのに時間は淡々と流れて行く。

 

気温は10℃~15℃を推移する、 とても気持ちが良い、

冬物のコートを脱ぎすてて身軽になって作業が出来る、

ゴールデンウイークには桜やチューリップが開き始める、そんな華やかな季節が

待ち遠しい。

 

庭には一番乗りのクロッカスが咲いている、 強い植物の様で、特に手を加えて

居るわけでも無いのに毎年咲いて植域も広がって行く。

 

長い冬の厳しい走行条件を今年もクリアした6号機、

毎年恒例ではあるが足回りの更新をする、

昨年にサスペンション周りの整備は済ませてあるため、当時にやや気になっていた

部分を今回は更新してみる。

 

その部分とは、テンションロッドのブッシュ、

もうゴム自体が固くひび割れて弾性を失っている様子で、痩せて来ているので

内部で動いた痕が黒く見える状態、

確かに段差を乗り越える状況等ではガタついた音が聞こえる様になってきた。

 

ロワーアームの付け根のブッシュも同様でひび割れが目視で確認できる。

これも交換したい。

 

さてこちら、昔懐かしいPanda30の3号機から取り外したもの、

3号機には新品のアームを取り付けて、オリジナルの部品は保管して置いたもので

ブッシュさえ交換出来れば問題無く再利用できる部品でもある。

こちらのブッシュを入れ替えて、交換部品を準備してから6号機の分解に掛かる

作戦だ。

 

錆錆のインナーカラーを押し出す、

サイズの合うソケットの駒を合わせて、万力で押し出した。

 

3号機は82年式なのでこの部品はすでに製造から40年は経過している、

内部のカラーは再使用できる状態ではなかった。

 

カラーを抜いたブッシュの一端をカッターナイフでカットして古いブッシュを

取り出す、 少しコツが居るけどさほどの苦労もない。

 

今回代わりに入れるブッシュはAKRON社製の代替品4868AGES,

 

付いて居た古い方と比べるとあきらかに小さい、

”部品屋のオヤジ間違えたか?”と少し心配になるぐらい一回りサイズが違う。

 

 

シリコン系のグリースを塗って万力で押し込んで行く、少し苦労するところだ。

 

反対側からリブの部分をマイナスドライバーでこじって引っ張り出すと

上手く嵌った。  そうしてみるとあら不思議、一回り小さかったはずだが

元の大きさとピッタリ同じに成った。  狭い隙間に押し込む事で外側に体積が

押し出されて丁度良くなる仕組みなのだ。 よく考えてあります~。

 

2本とも交換して錆をグラインダーで処理して置く、

 

そうしたら錆転換剤なるもので表面を仕上げて置く、

赤錆を黒錆に変化させる例のケミカル、樹脂系のコーティングも兼ねるので

耐久性も良い。

 

さて、日付変わって、後日、近所のホームセンターで見つけてきたブッシュの代用品、

内径10㎜のパイプなら何でも良いのだけれど、なかなか合うものが無い、

今回はうまい具合に市販のカラーが入手できた。

内径10㎜でM10のボルトがガタ無く貫通出来る。 肉厚がやや薄いが実験的に

使用してみる。

 

装着は万力で押し込むだけだ。 

 

こんな感じで装着完了、 元穴が小さいけれど、万力で力を掛けると

上手く入ってくれた。

 

装着前は一回り小さくて違う部品かと疑うが取り付け後は1cm以上丈が違う。

部品屋のレンツォには申し訳なかった。

 

つづく