こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。

 

今回は、中学受験に向いている子供について、少しお話ししたいと思います。

中学受験は経験すると「思ったより、過酷だった。」と思う親御さんが、圧倒的に多いかと思います。
これは、当事者である子供にも当てはまることで、親が考える以上に精神的にも肉体的にも相当な負担が掛かっていると思います。

では、そんな過酷な受験勉強に向いている子供なんているの?、と思うかもしれませんが、実際には、向いている子供が存在すると考えています。

その特徴を列挙すると

  1. 知的好奇心が強い。
  2. 努力を厭わない。
  3. 負けず嫌いであり、簡単にあきらめない。
  4. 簡単に人のせいにしない(自分ばかり責めてしまう子供は逆に壊れてしまうので要注意)
  5. 誘惑に負けない。
  6. 子供なりに自分自身がどういう人間かを理解している。
  7. 無理をして、自分を良く見せようとしない。
  8. 人の話を素直に聞き、その内容を十分に理解できる。

というものです。

ホント、「そんな子供いるのかね???」と思うかもしれません。

 

確かに上記の一つひとつが高いレベルにある子供は実に少数かと思いますが、いわゆる「少し大人びた子供」はそれ相応にいるので、そんな子供が向いていると思うのです。

ですから、年相応に子供じみている子や精神年齢が少し幼い子供の場合は、正直なところ、子供本人もそうですが、その親御さんも相当中学受験でご苦労されたのだろうと思います。

一つだけ具体例をあげれば、塾の宿題をするか否かという点です。

塾の授業では毎回宿題が出され、それを毎日のように取り組むことは、子供にはなかなか厳しい「苦行」です。
今の子供の周りには、ゲーム、テレビ、Youtubeなど誘惑がたくさんあります。それに負けないで塾の宿題に取り組むことは、大人が思う以上に相当な胆力が必要だと思います。


愛知県においては、学校に行けば、中学受験しない子供の方が大多数ですから、昨晩のバラエティ番組がクラスの話題の中心になることが日常茶飯事です。
クラスメイトと話題が合わなくても、気にしないような胆力も必要でしょう。

一方、以前にもお話ししたように、中学受験における偏差値50は、高校受験や大学受験のそれとは全く意味が異なります。
中学受験の母集団は小学校でも優等生と言われる生徒「だけ」ですから、偏差値50といっても、十分に優秀な生徒なわけです。

でも、世間は広い。上には上がいます。自分のクラス以外、自分の小学校以外には、自分を上回るような「凄いヤツ」がワンサカいます。それが現実です。
その厳しい現実に、他のクラスメイトよりも「3年ほど早く」体験している感じでしょうか?

また、その厳しい現実を「おもしろい!」と思うのか、「負けるものか!」と思うのか、はたまた「逃げ出したい!!」と思うのかで、全然行動が違ってきますよね。

 

中学受験をするということは、子供に立場にしてみれば、中学受験をしなお友達とは随分と違う体験をせざるをえないことを意味します。

そんな中でも、子供は肉体的にも精神的にも日々逞しく成長していきます。
5年生のときには、全然机に向かおうとしなかった子も、ある日突然、黙々と、かつコツコツと中学受験をし始めることがあるところが、中学受験の面白いところです。
そのように「覚醒する日」がいつなのかは、子供によって大きく違います。中には覚醒せずに受験を終了する子供もいることでしょう。

もし、今、6年生で、中学受験を行うことが難しい精神状態のお子さんをお持ちの場合は、そのまま続けると、子供を壊してしまうことになりかねませんので、特に注意が必要です。無理は禁物です。
そんな時は取り組み方針を切り替えて、精神的に十分に成長する時期を待つ意味で、小学校5年生から高校受験を目指す(つまり、5年間を掛けて高校受験の準備をするということ)こともあります。

お子さんの精神的は発達状態は、個人差が大きいように思いますので、特に気にかけてほしいなと思います。

 

私たちが子供の頃よりも「不登校」、「保健室登校」等の児童・生徒が多いのは、子供の精神的なケアが十分になされるようになった成果でもあるとは思います。

ただ、そもそもの問題として、精神的な成長が遅れるような生活環境が広まっているかもしれないとも考えています。