こんにちは、受験パパ@NAGOYAです。


今回は、「日能研」の各教室に設定されている「クラス」についてお話したいと思います。


今回お話しするのは、私たちの子供が通っていた「日能研東海」に限った話であることを、あらかじめお断りしておきます。
といいますのも、聞くところによりますと、首都圏に教室を構える「日能研(本部)」と「日能研関東」では、同じ「日能研」であるにも関わらず、クラス分けや名称も異なると聞きます。

どちらかといえば、「日能研東海」は「日能研関東」に近い運営体制だとの話を聞きますが、誤解があるといけませんので、念のため、冒頭にお話しさせていただきます。

「日能研」では、クラス、及びクラス内の席順は、いずれも「成績順」が基本です。クラス替えはあらかじめ指定された全国公開模試等の成績が対象となり、その頻度は、5年生はおおよそ2カ月に1回、6年生は毎月となります。

また、クラス内の席順は、学習カ育成テスト等の成績で受験する度に変わります。


では、まず、クラスからお話ししましょう。
ほとんどの教室でクラスは「Mクラス」、「Aクラス」のニ種類が設定されています。また、千種校にだけ「Zクラス」が設定されています。
「Mクラス」は、正式には「マスタークラス」といい、「応用コース」とも言われています。全国公開模試の偏差値が「55以上(四教科平均)」であることがクラス在籍の「目安」となっている上位クラスです。

ただ、あまりにも教科間の成績にバラッキがある場合は、平均偏差値が基準を超えていたとしても、Mクラスに在籍することが難しい場合もあるそうです。
「Aクラス」は正式には「アドバンスドクラス」といいますが、いわゆる「標準コース」です。


それぞれのクラスは人数が多いと「M1クラス」、「M2クラス」のようにアルファベットの後ろに数字が付されます。

教室によって違いがあるかもしれせんが、私たちの子供が通っていた教室では、数字が大きい方が成績の良い上位クラスでした。なお、一クラスは最大30名ほどのようです。


次に、クラス内の席次についてお話しします。
クラス内の席次は、成績が優秀な順に、最前列の左から順に並び、列が埋まるとニ列目の左から並んでいくそうです。

なので、最後列は公開模試等の度に生徒が数名入れ替わる状況であり、小学生である子供たちには厳しい現実を見せつけられる状況だなと思います。


最後に、各クラスで使用するテキストについてお話します。
「本科教室テキスト」は、MクラスもAクラスも同じですが、「講習会テキスト」は、「応用=Mクラス用」「標準=Aクラス用」と、テキスト自身が分かれます。

講習会前の保護者会では違う資料を手渡されるので、自分の子供がどのクラスに在籍しているのかが、他人にもあからさまにわかってしまう点は正直なところ「どうかなあ」と思いました。


「本科教室テキスト」は、特に算数では問題数が多いので、Mクラスで取り扱う問題とAクラスで取り扱う問題に違いが見られます。

前者は基礎・基本は簡単に済ませ、応用問題に力点を置いていますが、後者は説明を丁寧に行い、基礎・基本に特に力を入れているようです。
一方、「講習会テキスト」は、クラスによってテキスト自体が違うので、問題を選択することは余りないように感じました。
 

私たちの子供は、入塾した当初は「A2」クラスであり、数カ月後に「Mクラス」に上がりました。
その後、本人も懸命に努力したのですが、どうしても「最前列」に行くことができず、クラス替えや席替えのたびに、2列目を右に行ったり、左に行ったりしていました。

ちなみに、最前列はほぼ「固定メンバー」であったようで、子供たちは「●●君は、天才君。」とか言っていたようです。その辺りは子供なりにわかっていることはわかりつつ、無邪気な点は無邪気です。
 

最後の最後に「Zクラス」についてお話しします。
「Zクラス」は、全国レベルの超難関中学を受験するためのクラスで、授業のカリキュラム、テキスト、時間数も、「Mクラス」、「Aクラス」とは全く異なります。そのため授業料も割高となっています。

入室基準は、全国公開模試の偏差値「62.5以上(四教科平均)」といわれます。

授業のテンポが速く、内容も深いため、私たちの子供が通っていた教室長日く「入室基準ギリギリでは、授業についていくことがやっとで、在籍する生徒の学力レベルも相当高いので、全国レベルの超難関中学を受験するつもりがないならば、クラス変更はあまりお勧めしない。」と言われていました。


従って、「Zクラス」は、愛知県の難関中学を目指す受験生にとっては、完全に「オーバースペック」であり、しかも人数のせいか、千種校にしか開校されないので、仮に「Zクラス」に入室が可能だったとしても、通学する環境、進学希望する中学校、及び子供の能力・興味性格等をよくよく考えてからクラス替えをした方がよいと思います。

実際、私たちの子供によれば、通っていた教室のMクラスには、成績的には十分にZクラスであるにも関わらず、そのままMクラスに在籍していた生徒もいたそうです。