皮膚を考える 防御機構編 | PTイワマの探究日誌

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PT(理学療法士)イワマが
『人の心と身体を動かすセラピスト』としてどう歩むべきか考え、感じたことを記すブログです。

前回に続いて皮膚について考えたいと思います。


皮膚は1.6平方メートルの面積を持っています。
これは畳一畳とほぼ同じ大きさです。


当然、人体で最も外界に接する器官になります。

そのため、皮膚には3つの防御機構が備わっています。

1つ目は
物理バリアです。

皮膚最表層の角層がそれを担います。
ここには水分保持のアミノ酸や脂質が含まれ効率的に皮下を守っています。


ここまでは
比較的よく知られていることかと思います。


2つ目の防御機構は
免疫機能です。

表皮には
免疫細胞のランゲルハンス細胞があります。

物理的に角層が破壊されると
ランゲルハンス細胞が増え
異物の認識と情報伝達を行います。

この免疫システムを作動させる受容体は
表皮のケラチノサイトに存在しています。


3つ目は
抗菌ペプチドです。

これはケラチノサイトが作り、細菌に作用します。
物理バリアの破壊を補う形で幾つかの
防御機構が備わっているようです。



ここで締めると
「へぇー」
で終わってしまいそうなので
おまけで皮膚のバリア回復を促す方法を一つ。


それは
温めること!

36℃以上がいいようです。


先日の感覚編で
皮膚センサーのタンパク質、
TRPについて触れました。

その一つの温度センサーに
TRPV4というものがあるのですが
これが環境や角層の湿度を感知して
バリア回復に作用するようです。


本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました!




あとがき
当ブログも
毎日更新を続けて今日で3ヶ月になりました。
これを節目に内容のレベルアップをしていきたいと思います。
そのため更新も不定期になりますが
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。