窓辺の花は虫除けなのだ
ゼラニウムと言う植物がある。
ヨーロッパの窓辺によく飾られている赤やピンクの花と言えば、ああ、と、お分かりの方もいるかもしれない。
ゼラニウムの香りは結構強いのだが、この匂いが重宝される。
なぜ、ヨーロッパの家の窓辺にこの花がよく飾られているかと言えば、この匂いが虫を寄せ付けない働きをするのだそうだ。
虫の嫌う匂いなんですね

虫には嫌われるけれど、人間にとっては良い匂いだ。
個人的には大好きだ。
カレッジにはガーデニングのコースもあったから、敷地内で植物の販売もしており、誰でもそこで植木や鉢植えを買うことができる。
売店ではカレッジでとれたリンゴのジュースだって買えるのだ。
で、ハーフタームで1週間の休暇中、暇だった私はぶらりと鉢植えを見に行ってゼラニウムが安売りされているのを発見した。
私たちの寮はカレッジ内で一番古い建物で、なんだかわけのわからない虫が時折出没するし、窓を開けれいてばハチが飛び込んでくる。
部屋の窓辺に是非ともゼラニウムが必要だ、と気づいた私はさっそく購入。
窓辺に置くと、殺風景だった窓辺がちょっとかわいくなった。

が、植物を部屋に置くと問題が。
旅行に出かけるときに水をやれないのだ。
だから、そんな時はみんな隣人に預けて水やりをお願いする。
その代わり、人が留守にするときはちゃんと預かって水やりを受け持つ。
そんなこんなでなんだかちょっとひねた感じになった私のゼラニウム。
名残惜しかったけれど、寮を出るときは共同のキッチン兼リビングに寄付した。
誰かちゃんと水をやってくれているだろうか。
つづく
