「会長のひとり言11」~キャプテン選挙の不思議~ | TKドラゴンズのブログ

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京都御室少年野球チーム TKドラゴンズのブログです。
TKドラゴンズは甲子園出場経験者の会長兼、監督が怪我のない野球にするために最新の練習方法を取り入れて楽しめる野球をしています。

ひとり言の前に・・・
12月24日(土)、御所グラウンドにおいて年内最後の練習を行いました。
はい。クリスマスイブに練習です。
 
新キャプテンの元始まった練習・・・
前半は身体能力測定でした。
 
遠投の距離、ベースランニングのタイム、ロングティーの距離をそれぞれ計測しました。
1年でどれぐらい伸びるかの確認もしますが、ポジションや打順の参考にするんです。
 
年に2~3回は測定して各選手の身体能力を確認しています。
 
 
後半は、シートノック。
新チームのなんとなくの姿が見えてきました。
これからまた、一から積み上げていきましょう!
 
 
それと、お詫びがひとつ・・・
前回のブログで天下一品杯に6年も出場できるようなことを申しましたが、新6年生でした💦
よく見たら大会は2月からなのですが、決勝戦が5月!
電話で確認したところ、やはり新6年生以下が対象でした。
6年生に期待させてしまって申し訳ない!
 
6年生は卒業までいつでも練習に来てくださいね。
 
 
・・・では、ひとり言・・・
 
 
先日、新キャプテンと副キャプテンを選手と対象となる子どものいない指導者で投票を行い決定した。
選手も指導者も同じ1票なので選手と指導者の票の格差は無い。
 
大抵のチームでは監督がキャプテンを指名するケースが多いのだが、
TKドラゴンズでは創設以来ずっと選手間投票でキャプテンを選出している(過去2回ほど選手の人数が少ない場合にのみ私が指名したことはある)。
 
なぜ私がキャプテンを指名しないのか不思議に思われる方も多いのではないだろうか。
もちろん明確な理由がある。
 
大人の目と子どもの目は違うということなのだ。
 
大人が見ている子どもの世界と、子どもが見ている自分たちの世界は違うのだ。
子どもが大人の人間関係が分からないのと同じで、大人も子どもの人間関係は全て見えているわけではない。
 
子どもがキャプテンを選ぶ理由は様々である。
野球が上手い、優しい、面倒なことをやってくれる、楽しい、単に好き・・・・・
これはどんな理由でも構わないのだ。
おそらく自分が一番ストレスを感じない人に投票しているような気がする。
これに至っても気がするだけで本当のところは大人には分からない。
 
とにかく、実際にキャプテンについていくのは子どもたちなので子どもたちの評価が絶対に必要なのだ。
 
なので、大人が投票結果を当てるのは結構難しい。
今回、どれだけ食い違いがあるか試してみた。
投票前に指導者でこっそり投票結果を予想をしたのだ。
 
結果から言うと、私も含めてAチームの指導に携わっているスタッフはAチームのキャプテン、副キャプテンの投票結果をことごとく外しました!
しかもスタッフ全員の予想が見事にバラバラ・・・妥当な線が何なのか分からない始末なのだ・・・
だから不思議で面白いんです。
 
しかし、ということはですなぁ、指導者がキャプテンを指名した場合、選手から「え~・・・なんで~・・・」と思われる確率が非常に高いということなのである。
これが怖いんです。
チームがまとまらない可能性が高くなる。
 
こんなリスクは回避した方が絶対良いのだ。
まぁ理由はこういうことである。
 
 
開票をみんなの前でするのだが、開票するたびに歓声や何とも言えない「お~」という声が上がるので非常に面白い。
1位が5ポイント、2位が3ポイント、3位が1ポイント。
1位・2位票を多く集めた者がキャプテンの座に就くのだが、多くの選手に名前を書いてもらわないポイントは加算されない。
1位票は多くてもそれ以外の票が入らなければポイントは伸びない。
微妙な争いの場合は3位票の行方も結果に影響する。
6年生も投票するので先輩・同年代・後輩問わず、まんべんなく信頼されている選手が選ばれるという妥当な結果となるのだ。
 
 
ではキャプテンとはなんだろう。
一般的には「チームを引っ張る」という答えがほぼ正解だろう。
しかし、この「引っ張る」の意味の解釈で大きく責任が変わってくる。
チームを「まとめる」のが「引っ張る」ではない。
私は、「先頭に立ってチームの方向をチーム内外に見せる」のがキャプテンの「引っ張る」という意味だと解釈している。
チームを引っ張ってまとめるのはあくまでも監督である。
それをキャプテンにゆだねてはならない。
 
一番重要なことを選手にゆだねたらまずいだろう。
 
 
少し冷たいかもしれないが、私はキャプテンに必要以上の重圧を掛けたくないのだ。
どちらかというとプレーに専念させてあげたいと思っている。
プレーで引っ張ってくれと願っているのだ。
とは言うもののあらゆる挨拶の指揮をとったり、試合開始の時には相手チームより大きな声で相手チームより早く整列したり、円陣の真ん中で選手を鼓舞する声を上げたり、先攻後攻を決めるジャンケンをしたり・・・
先頭に立ってチームの方向を見せないといけないキャプテンは本当に大変なのである。
 
 
プロ野球でも近年キャプテンを作っているが、キャプテンが成績を落とすケースが続発している。
これでは意味がない。
 
なによりもチームを引っ張るのは監督であり指導者なのだ。
もしも本気で「キャプテンはチームをまとめることが一番重要な仕事だ」と思っている監督がいたとしたら、「自分が引っ張ってまとめろ」と私は言いたい。
 
 
しかし、選ばれた選手にしても「みんなが選んでくれたんだ」と思えるのは幸せなことだと思う。
絶対気持ち良いし嬉しいし、ひょっとしたら今後の生き方にも影響を及ぼすかもしれない。
私の高校時代のキャプテンはいまだにキャプテンらしい行動をしてくれる。
 
しかし、選ばれなかった選手は「何で選ばれなかったんだろう」などと考える必要はない。
キャプテンに選ばれることだけが野球選手の使命ではない。
一人しか選ばれないのだから選ばれたキャプテンを支えれば良いのだ。
私もいまだに高校時代のキャプテンをOB会などで支えようと心掛けている。
 
 
余談になるが監督がよくやる失敗に「キャプテンにしたらしっかりするやろ」という希望的観測でキャプテンを選んでしまうケースがある。
ドラマの見過ぎである。
キャプテンに指名されたことを意気に感じてその子が急にしっかりする確率はゼロに近い。が、ゼロではない。
だからドラマになるのだ。
 
 
私がキャプテンに言うことがあるとしたら・・・
 
キャプテンに選ばれたからと言って変わる必要はない。
今の自分をみんなが選んでくれたのだから、自信を持ってキャプテンを務めてくれれば良いのだ。
 
ということだろう。