WBOライトフライ級タイトルマッチ

田中恒成 vs パランポン・CPフレッシュマート

 

 

田中チャンプは、ボクシング界では有名ですが、一般的全国区としてはマイナーな存在です。

”世界の井上”を意識してか、井上の最短記録を追いかけて、結果の残していますが、知名度はいまいちでした。

 

今回、”全国区”デビュー、そして田口との統一戦を見据え、重要な防衛戦となりました。

 

1R

スピーディーな動きでリング上を支配する田中に、10-9を付けようと思った刹那、まさかのダウン!!!!

 

2R

気が付くと、田中の左目が腫れ始めている。ダウンのダメージを回復させつつ、自分のボクシングを立てなおし、ポイントを奪う。

 

・・・・・

 

5R

田中のボディ攻撃が効力を発揮し、ダウン寸前!?までパランポンを追い込む

 

6R

パランポンは反撃を試みる。

ポイントは田中だと思うが・・・パランポンはかなり立て直してきた。

 

7,8R

田中は、左目の腫れと、右目のカットが無いかのごとく、精力的にフットワーク、パンチを繰り出す。

 

そして9R

 

田中の4連打の、最後の一発が、パランポンの顔面を捕らえ、挑戦者ダウン!!!

よろめきながらも反撃を試みる挑戦者に、怒涛のコンビを繰り出す田中。

コーナー付近での拳の差し合いは、ギリギリのタイミングで田中の有効打が優った。

「玉砕だ~」「頑張れ~」

内藤さんの声が聞こえてくる・・・

元ボクシング世界チャンプであり、解説者であり、そして熱いボクシング観戦者の内藤さんの心の声がテレビから聞こえてくる。

パランポンは、ロープからロープへ、執念で踏ん張る。

レフェリーが、状況を分析する。

 

田中の最後の連打で・・・勝負あり。

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試合後のインタビュー。

 

田中チャンプの悔しさが伝わってくる。

その悔しさの中に、ボクサー田中と、ボクシング観戦者と、挑戦者の気持ち!?を織り交ぜ、粋なインタビューでした。

 

さぁ、田口との統一戦は、どうなるか・・・

 

あっ、小国vs岩佐が始まる!!!!!

 

2017年9月9日(日本時間9月10日)

 

WBC挑戦者決定戦

WBO世界S・フライ級タイトルマッチ

WBC世界S・フライ級タイトルマッチ

 

と、S・フライ級祭りがカリフォルニア州カーソンで開催されました。

 

 

挑戦者決定戦は、大接戦の末、ジャッジ三者114-113なのにダウンを奪われた方が”勝ち”という異常事態!!!

順当!?に、勝者は入れ替わりました。。。

採点は原則ラウンドマストなので、ダウン等が無ければ、12R=12ポイントを分け合うシステム。

6Rずつ取ればお互い120-6で114。

そこにダウンが加われば113。

114-113ならば、普通に考えればダウンを取った方が勝ちになる。。

 

WBO

我が日本のプロスペクト、井上尚弥のアメリカデビュー戦。

実力差があり過ぎて、ノンタイトルの調整試合のようになってしまった。

”モンスター”は十分披露されたが、試合そのものは消化不良気味でした。

やはり、実力差よりも勝利への執念の有無が試合内容を決定しますね。

かつてのvs河野戦などは、実績・戦力がある河野とはいえ、ピークは過ぎており、井上との差は明白でした。

しかし!!!河野の勝利への執念は世界トップクラスでした。

結果は今回と同じ6Rでしたが、見ごたえは雲泥の差です。

※日本人の海外での防衛戦でこれほどまでに圧倒したのは初めてでしょう。こんな事実が薄れてしまうほど、井上の前評判と当然の結果は、本来、特筆されるべきものでしょう。

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さて、メインのWBC世界S・フライ級タイトルマッチ

シーサケット・ソールンピサイ

VS

ローマン・ゴンサレス

 

前回の、際どい判定を受けての、ダイレクト・リマッチ!!!

(リベンジとは言いたくないです)

結果はご存じの通り。

サウスポーの、対オーソドックスにおける理想的な右フックが炸裂しました。

 

シーサケット。パンチの”乗せ方”が上手いですね。

頭から突っ込む傾向はありますが、前のめりになるわけでもなく、下半身をベースにして重心移動し、上手くパンチにパワーを乗せますね。

フィニッシュは右フックでしたが、それ同等に左ストレートを有効に機能させていました。

前述しましたが、前のめりではなく、重心移動をスムーズに行い、左の肘はギリギリまで絞った状態を維持し、最後にパンチを乗せる。。。

もともとサウスポーの左は、オーソドックスに対して垂直(両肩・胸を面と考えて)に近い角度で打たれます。

手が先に出ると、その軌道を描く最中に、スウェーなどでパンチをそらすことも可能になってきますが、シーサケットの左は、ギリギリまで出てこないので、相手は、未然に距離を取るか、ブロッキングするか、になってきます。

つまり、空振りは少なく、有効・無効にかかわらず、”当てる”率が高くなります。

そして、返しの右フック。

スローで改めて見ると、重心を引き気味に右フックを出しています。つまり、相打ちになった場合のダメージは・・・。

かたやカウンター、かたや・・・。

 

渡辺二郎さんに、なんとなく似ている気が・・・。

 

さて、ロマゴンです。

 

前日の計量シーン。絞りきれてないです。

今の筋肉量できっちり絞ったら、フライかライト・フライでしょう。

これは、年齢によるものなのか、階級選択の間違いなのか。

 

もともと、スピード感のある選手ではないですが、少なくとも今回は、スピードが足りていなかった、と思います。

適度な!?スピードで淀みなくコンビネーションを繰り出す、のがロマゴンのはずが、今回は、1テンポ、あるいは半テンポ遅れていたようにみえました。

シーサケットの左を、ガードの上からとはいえ被弾する。

自分のコンビは上手く機能しない。

 

そして、鬱憤を打開するために強引に攻めたら、”基本的な”右フックを食ってしまった。

 

時代は流れていきます。

新井田豊からの初載冠から9年。

 

・・・オーバーラップする場面。

 

辰吉vsウィラポン。

ウィラポンvs長谷川。

 

チャンピオンは、直接対決で継承されるのが理想ですね。

 

返上、決定戦は、出来る限り見たくないです。

 

カオサイと鬼塚が戦ってたら、どんな試合だったかなぁ。

 

日本ボクシング史上、最大の決戦。

 

ミゲール・コット vs 亀海 喜寛

 

かつて、日本のボクサーが対戦した、世界のビッグネームかつビッグマッチは誰・何でしょう。

ジョーさんは、龍反町さんが挑戦した、カルロス・パロミノをあげていましたね。私の知らない時代です。

三原正さんが、レナードやハーンズとの噂もありましたが実現せず。こちらも知らない時代。

 

最近ではどうでしょう。

大橋会長からタイトル奪ったリカルド・ロペス(最近!?)。

しかしながら、後に認められており、また、ここでいうニュアンスのビッグネームとは、少し違うでしょうか。

 

西岡利晃さんは、マルケス、ドネアと戦いましたが、こちらも、若干趣旨からそれてしまう、、、かな。

 

近年では、今をときめくゴロフキンvs石田順裕さん。

しかし、ビッグ途上のゴロフキン。石田さんもカークランドを痛烈KOし存在感はありましたが。。。

 

コットvs亀海・・・ビッグマッチかはなんとも言えませんが、世界が注目する”日本ボクシング史上、最大の決戦”と言ってよいでしょう。

 

さて、本題。コットvs亀海

 

結果は、完敗でした。

亀海選手は、プラン通りの闘いをして、負けた。

コットが一枚上でした。

 

素人目線の結果論。

果たして、プランは正解だったのか!?

 

日本時代の攻防兼備から、米国進出後は接近してしつこく攻めるスタイルに変更した。

それにより、勝ち星は五分五分だが、ファンのハートを掴むことに成功した。

そう、ファンのハートを掴むことに・・・。

 

今回のコット戦、接近することはできたが、打ち込むことは出来なかった。それは何故か。

・・・接近しすぎたのでは?

 

元々アップライトの亀海(急に呼び捨て)は接近はしたが、身長の低いコットは、頭を下げ、亀海のアゴに押し付ける。

そうなると、亀海は、生命線の左ボディーが打ちずらい。アッパーも力が入らない。

攻めあぐねていると、コットは、時にプッシュし、時にフットワークで回り込み、コンスタントにコンビを放つ。

 

接近戦でスタミナを奪いたくとも、被弾は亀海の方が多く。。。

 

終盤、中間距離で亀海の右カウンターがタイミングよく放たれたことがあった。当たりはしなかったが、実は、これが勝利への可能性だったのではないか。

 

日本時代、ハードパンチャーではないのにKO率が高かったのは、中間距離での攻防だったと思う。もちろん、相手が日本・アジアと世界レベルでは比較にならないが。

 

日本時代、KOの山を築き、米国仕様では、接近戦でファンのハートを掴んだ。

 

ファンのハートではなく、世界タイトルを掴むには、接近戦でのねちっこさと、中間距離での伸びのあるパンチと、両方を使い分ける必要があるのではないか・・・なんて。

 

亀海選手、熱い試合を有難うございました。

まだ気力・体力が有り余っているならば、ぜひ次のステップを踏んでほしいです。

本当に、有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

近年では、どうでしょう。