歯科医療における「インプラント治療」とは
歯を失ったところに、入れ歯やブリッジではなく歯の代わりになるもので
補う治療方法です。
治療方法をとても簡単にご説明します。歯を失ってしまったところの骨に
金属製(現在は、ほとんどです)のネジのようなものを埋め込みます。
そして、その金属と歯の代わりとなる修復物を連結するものです。
多くのメーカーから色々なインプラントが販売されていますが、
理論的にはどれも同じと考えてよいと思います。
さて、ここで問題です。
「なぜ、インプラント治療が必要になってしまったのか?」
・・・・・・
答えは、勿論、「歯を失ってしまったから」ですよね。
では、
「なぜ、歯を失ってしまったのでしょうか?」
その答えの前に・・・
日本の80歳で何本歯が残っているかご存知ですか?
なんと平均すると約8本です。普通成人は、親知らずを除くと28本歯が
あります。 28-8=20 つまり平均すると20本は歯を失う計算ですよね。ちなみに、予防歯科先進国のスウェーデンでは、80歳で約20本の歯が残っています。
日本とスウェーデンと何が違うのか。これは、国の歯科医療に対する考え方が、大きく違うのです。歯科疾患の多くは、虫歯と歯周病ですよね。そして、歯を失う原因の多くもこの2つです。しかし、これらは予防出来る事はすでに解っている事です。スウェーデンでは、本当に予防に取り組めば歯を失う事が減るのかを約30年かけて調査をしました。その結果、「予防する事により歯を失うことを減らせる」と発表したのです。(この発表が、すでに30年以上前です。)この結果により、国全体で取り組んだ結果 80歳で20本の歯を残す事が出来るようになったのです。
前述の「なぜ、歯を失ってしまったのでしょうか?」の答えは、お分かりの通り多くは虫歯と歯周病です。
話を「インプラント」に戻します。
日本の歯科医療は、病気や問題が起きてからまた、歯を失ってからどうするかに、目が向いているのです。「インプラント」は、その象徴ではないでしょうか。
皆さん本当に、自分の歯ではなく「インプラント」がいいですか?
虫歯や歯周病になってしまい、色々治療したのに抜歯になってしまって、
そして「インプラント」・・・・・。
「インプラント」そのものは、決して悪い治療方法ではないのですが、まだまだ
抱えている問題が沢山あります。
もっと、ご自身のお口の中の健康について真剣に考えてみてはいかがでしょうか?
私どものオフィスでは、ご自身のお口の中の健康を真剣に考えている皆さんをサポートさせて頂いております。