合戦劇は、第四次川中島の戦いを元にした台本に沿って、上杉・武田両軍の参加者が行う壮大なものです。
まず、上杉軍の各隊が陣幕の裏から現れて入場し、所定の位置に立って陣形を組みます。次に武田軍各隊も入場し、やはり陣形を組んで待機。会場の右手が上杉、左手が武田の陣になります。
入場が終わると、村上義清、島津規久が現れます。謙信公に助けを求めに来た敗残軍という設定なので、皆よろよろと歩いています。
そして客席側まで来ると、謙信公との会話になります。義清の声は声優さんが当ててますので、配役の人は喋っているように演技をします。謙信公の声は、GACKTさんの収録です。
領土を追われた義清の懇願に応じて、謙信が武田討伐軍を繰り出そうとすると、宇佐美定満が異を唱えます。北条に加えて武田とも事を構えるのは得策ではない、と。しかし、謙信公の義を貫く決心は変わらず、家臣も信服して出陣する事になります。
そして上杉と武田それぞれの出陣の儀式となります。それぞれの大将役はマイクに向かって名乗りを上げます。声優さんではなく配役の人が喋る唯一のセリフです。無事本庄の名乗りを終えた後、所定の立ち居地まで戻って待機、劇の進行を待ちます。
この後、上杉軍は2手に別れ、啄木鳥戦法を発動。馬場・高坂別働隊は会場裏手の山に登っていきます。別働隊は一番走り回る事になるので大変そうですが、見せ場も多いんですよね。
武田の動きを察知した上杉軍は、陣を張っていた妻女山を降りて武田軍の裏をかこうとします。ここで合戦劇最初の見せ場。忍者や騎馬の一騎打ちがあり、続いて、武田側の斥候を倒さなければ上杉が妻女山を降りようとしている事がばれてしまう~どうしよう?そうだ!上杉最強軍団のあの方々にお願いしよう!という声優さんのナレーションと共に、子供武者隊が現れます。かわいいです。
この方々はまさに最強で、客席側に向かって斬りつけると、暫くしてから背後の会場奥側に潜んでいる武田軍斥候が皆倒れます。遠隔遅延殺法です。このまま最強軍団が武田本陣を攻撃すれば勝負が着いてしまいそうなのですが、最強とはいえ子供なので、拍手喝采の中退場し、後は観戦側に廻ります。
会場が暗転した後、スタッフが発炎筒を手に走り回って、霧の戦場を再現します。一昨年、客席でこれを見ていたのですが、煙の中、ライトアップされる武者は迫力があり幻想的でさえありました。
発炎筒は使用期限を過ぎている物もあったようですが、監督が大丈夫と断言していただけあって、無事スモークを貼り終えました。ちなみに車載の発炎筒はそういう訳にも行かないので、使用期限を過ぎたらマイ八幡原を再現するなりして消費しちゃいましょう。
上杉軍は、霧の中、車懸かりの陣を敷きます。会場の都合上、陣の場所を変更する事が出来ないので、、その場で陣形を組み替えることで、妻女山を降りて来て武田本体の付近に布陣した、という想定になります。小走りにくるくると2週走って、上杉軍による壮大なフォークダンス陣形が完成!この後、基本的にこの輪を基準に合戦に繰り出す事になります。
そして波状攻撃開始。
第一波 高梨・色部vs武田:真田・穴山
第二派 本庄・鬼小島vs内藤・原
第三派 新発田vs山県
それぞれ決まった対戦相手と数分立ち回りを演じては引いていきます。波状攻撃開始時に、前の隊の人がぬかるみに足をとられてしまい、心配しましたが、すぐに同じ隊の人たちが助け起こして、隊列を崩さずにすみました。アクシデントにすぐ動けるのは流石です。
双方部隊を小出しにして、しばらく小競り合いが続く感じですが、シナリオ上は武田が劣勢になっていきます。ちなみに本庄隊は、波状攻撃が終わると出番が無いので、フォークダンス陣形に戻って待機です。足が痛くても待機です。
ここで啄木鳥戦法を献策した責任を取って、山本勘助が隊を率いて上杉勢に突撃、武田信繁も信玄の影武者となって前線に出ます。
柿崎景家vs山本勘助
宇佐美定満・村上義清・島津規久vs武田信繁
と対峙し、武田ファンにとっては涙のシーンに突入します。勘助と信繁は討ち取られてしまい、信繁が影武者である事がばれてしまうのです。
ここからは、楽斗ステージの開始。暫く御屋形様のターン。検索すると動画も出てくるのではないでしょうか。BGMと共にライトアップされた謙信公。白馬に乗っての登場です。今回の馬も綺麗な毛並みでしたが、マレーボ(前回の馬)をもう一度見たかったなあ…。
他のシーンの謙信公のセリフは楽斗さんの収録音声を流すのですが、ここからはインカムを使った、生の音声で「運は天にあり、鎧は胸にあり…」と決めて、白馬を駆って客席の前を駆けた後、観客からの声援を求め、「まだだ、その程度では信玄を討つことは出来ぬ」と煽ります。
前回見に来た時は、煽られる側だったのですが、今回は反対側から客席を見ることになったので、面白かったです。
声援が最高潮に達した時、御屋形様が武田の陣に単騎駆けします。武田の陣にもセリフを投げかけたと、いつの間にか会場の真ん中にぽつんと出ている信玄公に向かって、三太刀七太刀の再現です。本陣で謙信公と一騎打ちをした信玄公が三度の攻撃を受けて、後で軍配を見てみると七つ傷があったというものです。どういう仕組みなのか判りませんが、謙信公の一太刀は平均2.33太刀に相当するようです。長いので、今後は2.33太刀と呼ぶことにします。
信玄公役の殺陣師の方と楽斗さんが、無事かっこよく2.33太刀シーンを決めて「我こそは毘沙門天なり!」のセリフと共に、BGM「潮騒のメモリー」が流れ、感動的なムードになります。
すみませんBGMは「サクラ散ル」でした。
この後、信玄公を救うべく腹心達が数人駆け寄って謙信公を取り囲もうとします。止めをさせなかった謙信公は馬で会場を去って行き、このシーンは終了。ここはやっぱり観客側から見た方が良いと思います。上杉の陣からは裏側になってしまうし距離も遠いんです。
楽斗さん退場後、暗転した照明が元に戻って、劇が再開。信玄公に勘助、信繁と討ち死にの報告が届き、武田軍の劣勢が続きますが、女武者八重の登場で、雰囲気が変わります。
「我ら女とはいえ精鋭揃い!上杉の男ども、かかっておいで」という声優さんの声が流れると和やかムードに。
これに上杉軍も女武者隊を繰り出して応じます。勇猛を誇る小島弥太郎曰く「俺より手強い」女丈夫松江の登場です。最強は遠隔遅延殺法が使えるあの方たちですが、その次…もしかしたら毘沙門天の化身と同じ位強いと思います。
女武者隊は人数も多いし、薙刀での戦いは迫力あります。薙刀以外は、皆太刀と打刀なので、足軽槍隊などもあればなあ…。
女武者対決は引き分けて、次はいよいよ武田本隊への攻撃ですが、上杉軍もなぜか本隊を当てます。車懸かりで温存した軍を武田本陣に当てればよさそうですが、やはり古来からの合戦の方法に則って、それ相応の相手を当てるのです。というわけで、楽斗さんがきっかけを作った白組リードですが、紅組はこの後馬場隊・高坂隊が応援に駆けつけて盛り返します。白組も最後の切り札とばかりに、北島三郎を繰り出し、祭太鼓と共に紙吹雪が舞いあがり…
いや、上杉軍のしんがりを守る甘粕景持と馬場・高坂の戦いになります。大将2vs1の戦いになりますが、景持の奮戦に勝負が着かず、最後は全軍による総力戦に持ち込まれます。
総力戦と言ってもフリーバトルではなく、それぞれ決まった隊と所定の場所で切り結びます。お互い、前回戦った場所に出て行くので、基本的には今まで対峙した相手と巡り合います。私も無事、原虎胤さんと邂逅し対戦しました。出番が無い間もずっと不動で待機していたので、かなり足が痛くなっていたのですが、体を動かしているといつの間にか痛みは消えていました。
暫く戦った後、会場が暗転して元の場所に戻ります。志願者は死体役として倒れたままになっていて良いと言われていたのですが、会場はぬかるんで居たので、死体役はほとんど居ませんでした。
謙信公が信玄公に義の塩を送ったエピソード紹介や実行委員長の御挨拶等があり、最後は隊ごとに行進して退場します。この時、少し時間が当てられてパフォーマンスが出来るとの事だったので、本庄隊は、練習していた形をやっと披露することが出来ました。そして満足感と共に陣幕の裏へ行き、全員でハイタッチ!楽しかった~!
片付けは割りとあっけないもので、会場から小学校の体育館までのんびり歩き、体育かん入り口で太刀や旗指物を返却。自分の荷物の所に戻ったらスタッフが鎧を外してくれて一気に体が軽くなります。2日間一緒に行動してくれた本庄隊のメンバーと挨拶して別れて宿に向かいます。まだ帰りたくないという未練と、早く帰ってシャワーを浴びたいという気持ちが交錯します。
他の人たちとは都合が付かなかったので、コンビニでビールとおつまみをかって宿に戻り、真っ先にシャワーを浴びてから晩酌。このビールの美味しいこと!そしてぐっすりと眠れました。
今年は謙信公祭に参加できて良かったです。誘ってくれた人、本庄隊のメンバー、祭関係者、盛り上げてくれた楽斗謙信公、沿道の人たち…みんなに感謝です!来年も行きたいな。
お終い。


