前回、石和の川中島合戦で、準備が終わって小学校を出発する所までを書きました。

川中島合戦戦国絵巻2014 出陣編



ここからいよいよお祭り本番です…が、残念ながら写真がほとんどありません汗謙信公の姿でデジカメ構えるわけにはいかないので仕方ないですが、文字ばかりのブログ、お許しください。


さて、上杉の全部隊が学校から出陣していきました。それを見送った後、謙信公も会場に移動です。

石和南小学校から、笛吹市役所前の河川敷まで1000mほどの道のりを歩いて行きます。と、思ったら馬が用意されていました。実は、お祭り中、騎馬武者が登場するシーンがあるのですが、乗るのはプロのスタントの人達なので、一般公募枠で参加している私は、乗れないんだと諦めていました。うれしい誤算です。謙信公姿で乗馬なんて滅多に無い機会です。


馬丁役の人も、私と似た色の衣装を着ています。実は、この人が後で一騎打ちのシーンを演じるスタントでした。髭をたくわえた、甲冑姿の似合うイケメンです。


学校を出て、表通りに出ても、上杉軍の姿が見えませんでした。時間が押していたのか、戦に早っているのか、先に出発した上杉軍に引き離されてしまったようです。馬は引馬なので、徒歩と同じ速度ですが、ちょっと速く走ってみたかったです。

上杉軍の代わりに、車道を挟んで反対側に、ずらっと武田軍が並んでいました。武田軍は、上杉軍の後から合戦会場に入るため、待機しているようです。敵の大軍の横を単騎で移動する御屋形様あせる

しかし、武田軍の参加者はノリが良くて、こちらにエールや勝鬨を送ってくれます。中には「御屋形様」と呼んでくれる人も。いや、武田軍の御屋形様は信玄公ですからwあせるこちらも馬上から答え、武田軍と親睦を深めながら河川敷手前に到着。ここで下馬して、徒歩で会場入りです。

忍者姿のスタッフさんに、急ぐようにと伝えられ、かといって走るわけにもいかず、大股で歩いて進みましたw なぜか、途中で観客の子供にフライドポテトを勧められ、口に頬張りながら急ぎ足の謙信公。喉が渇いていたので、このフライドポテトがなかなか飲み込めず、むせそうになりました。ちょうど観客席の前を歩く時だったので、表情には出さずに一生懸命飲み込んでましたあせる


観客席を通り抜けて、戦場である対岸へと仮設橋をわたる時、橋のたもとに待機した忍者から小声で「大きな音が出ます」と伝えられました。このあたりにはTVカメラもあって、会場の大きなスクリーンにアップで映されるので、なるべく大物ぶって歩いて渡り…かけた途中で、橋の両側から爆発音とともに水柱が!大きな音ってこれか(汗)と思いながらも動じないフリ。いっそリアクション芸人化して、川に落ちたりしたら面白…いや非難囂々だろうなあ。


橋を渡ってすぐのところにステージがあって、謙信公、信玄公と安養院さん、湖衣姫、信長公、家康公、秀吉公、直江兼継殿、前田慶次殿と一列に並んで床几に座します。




【合戦中央のステージ。左から信玄公、湖衣姫、私、安養院殿】

(株式会社SPC様より画像を頂きました)

既に上杉軍は川を渡って配置に着いています。武田軍は後から来て、対峙する形で布陣します。観客に状況を説明するナレーションが入り、信玄公、謙信公はそれぞれの陣の奥に設定された本陣に移動。合戦劇が始まります。


まず、敵に塩を送る、の故事に則った献塩の儀が行われます。続いて、米沢藩砲術隊による火縄銃。火縄銃は銃というより大砲のような発射音で、かなり大きな音が出ます。私は上杉軍の後ろに居るので、音にびっくりして、兵の背旗があちこちで揺れるのが判りました。馬が驚かないか心配でしたが、大丈夫だったようです。




【上杉軍勢ぞろい】

(株式会社SPC様撮影)


さらに第四次川中島合戦のシナリオにそって、ナレーション、声優によってストーリーが進められます。武田軍の三献の義、上杉軍の武てい式と、それぞれ出陣の義が行われます。謙信公はここで一言、短めのセリフがあります。小学校でのリハーサル時に台本をぱっと見せられたので、その時頑張って覚えたのですが、なんと忍者がセリフのカードを持ってきてくれました!ちゃんと配慮されているんだなあ…と感心。

だいぶ長文になってしまったので、今回はここまで。

次回、合戦後半に続きます。

笛吹市 川中島合戦戦国絵巻2014 合戦編(後半)


5月3日に、小田原で開催された北條五代祭りを見てきました。

参加者では無いし、場所も神奈川県内。電車で1時間程の距離なので、気楽に日帰り旅行です。

小田原駅に着くと、お祭りの幟が立っていて、コンコースでパンフレットを配っていました。一応Webで時間を確認してきたのですが、パレードの通るルートや予定時間等が記載されて居て、重宝しました。


小田原城の城門から隊列が出てくるところが、一番かっこ良いポイントなのですが、現地に到着したのが、パレード開始直前だったので、混んで居そうな城門周辺を避けて、駅付近の商店街でパレードを待ちました。


待つ事30分、まず、先頭の吹奏楽隊・音楽隊のパレードがやってきました。小学生から陸自の音楽隊まで、多くの隊が参加していて、これだけでもかなりの長さです。


場が盛り上がったところで、いよいよ武者行列。北條五代を大河ドラマに、とアピールしながら隊がやってきました。


俳優の合田雅吏さんですね。さすがプロ。かっこいいです。


次は、戦国系コスプレの人たち。みんな気合が入った完成度の高い衣装でした。

その後に忍者部隊が続きます。風魔小太郎の隊を率いるのは、去年の忍者決定戦で優勝した方だそうです。


子供武者が来た後、個人的によく見たかった、手作り甲冑隊の人達が来ました。段ボール等を使って精巧な鎧を自作している方達です。



自作鎧を間近で見られて感動しました。


北條五代の初代にあたる、北条早雲公は、毎年阿藤快さんが演じています。阿藤さん、沿道に声をかけながら進み、隊列が停止した時は、地元のアピールなどをして盛り上げていました。



二代目、北条氏綱公は、市議会の会長だそうです。


騎馬武者姿がかっこいいですね。


三代目、北条氏康公は、柳沢慎吾さん。

TVで見る通りのおしゃべりパワーで観客を盛り上げていました。



四代目、北条氏政公の人気パティシエ鎧塚さん。

氏政公の弟、八王子城主氏照殿が続きます。

氏照隊は本当に八王子の人達で結成されているそうです!


五代目、北条氏直公、俳優の小宮孝泰さん




韮山城主、北条氏規は小田原警察署長。

氏規隊が通過して、これでパレードが終わりか?…




ドーン!まだ終わりません。




鳶行列が来て、その後神輿が続きます。



神輿は5基も来ました。



ちょうど、曲がり角でカメラを構えていたのですが、神輿が客席に突入するんじゃないか、と思うくらい突進してきて大迫力でした!


これでパレード終了です。ここまで時間を計ったら、全隊通過に1:13もかかってました!規模が大きいですね。


この後、小田原城に向かい、二の丸広場の屋台巡りを楽しみました。

おわり


武田二十四将騎馬行列の次の週、再び山梨県へ。今度は甲府のお隣、笛吹市で行われる川中島合戦絵巻というお祭りに参加してきました。


なんと上杉謙信公役です。まあ、抽選でもオーディションでも無いので、すごくは無いのですが…お祭り中、上杉軍の総大将です。大役をやるからにはしっかり演じなきゃ、と思い頑張りました。


このお祭りは、着付け会場が武田と上杉で違います。武田が石和北小学校、上杉が石和南小学校。この間800mほどです。私は上杉陣営なので南小に集合しました。

集合の9時に体育館に着くと、すでに着付けを開始している人たちが居ました。殺陣をやる演出部隊の人達のようです。スタッフさんに場所を聞いて、自分の鎧が置いてあるところに行きました。いつもそうなのですが、役といっしょに自分の名前が書いてあるのを見ると、これから祭り開始だ、と気分が高まります。


謙信公の鎧は、意外と軽かったです。これなら色々動き回れそう!でも、祭りの中では、上杉本陣でじっとしている事が多いので、高い機動性を発揮する機会がありませんでした。

あと、謙信公の頭巾の中には、鉢を着けるのですが、これが優れもので、髪を後ろにたくし込んで被ると、前に出てこないので、手ぬぐい要らずでした。

着付けのスタッフは手馴れているので、すぐに謙信公姿が完成です。体育館を出ると、各自撮影タイム。参加者はあまりカメラ撮影できないので、今のうちです。


【謙信公の背中。この陣羽織いいですね】


しばらくすると、校庭で集合がかかり、正式な記念撮影開始です。


全員揃った隊から校舎の前に並んで撮影。部隊ごとに撮影するのですが、謙信公と安養院さんはずっと固定です。校長先生みたいですね。

撮影が終わると、簡単なリハーサル。車ががりの陣と、武てい式の練習です。武てい式は、出陣の儀式で、謙信公は簡単なセリフがありました。台本は進行のスタッフしか持っていないので、初見で覚えないといけませんが、まあ短いので大丈夫です。


リハが終わると、解散してお弁当配布です。各隊に別れて休憩ですが、謙信公は所属隊が無いので、こういう時ちょっぴり孤独…なのですが、その時間を有効活用すべく早く食べ終えて、自転車乗り回してました。本当はこれで武田の着付け会場まで単騎駆けしようと思ったのですが、ちょっと時間が無さそうなので諦めました。グランドを滑走して各部隊を鼓舞して廻りました。みんなノリが良く反応してくれて良かったです。無反応だったらまさに滑りまくりですねw

しばらくすると、馬運車から馬が下ろされました。馬飾りが付けられています。豪華ですね!武田二十四将騎馬行列も馬飾りがあるといいのになあ。



再度集合がかかり、校庭に上杉軍整列です。遠足に行く生徒のフォーメーションです。諸注意が伝えられる最中、スタッフから、この後出陣の合図を言ってもらいますと小声で告げられ、台本があるのか聞いたら、毎回内容はお任せとの事。なので、ちょっと長めにスピーチしてみました。1か所噛んじゃったけどw

まあ割とお約束のセリフで締めた後、各隊が趣向を凝らした号令とともに出発して行きます。隊の飾りを作って揃えている人たちも居て、背旗の先に団扇を付けたり、鯉のぼりが泳いでいたり。皆で揃えるとかっこいいですね!


上杉各隊が校庭から出ていったあと、いよいよ謙信公も移動です。ここから先は、次回。

笛吹市 川中島合戦戦国絵巻2014 合戦編(前半)

笛吹市 川中島合戦戦国絵巻2014 合戦編(後半)