日本を代表する陸上選手達と関わり早いもので10年が経ちました。
その間、、アテネオリンピックや世界陸上(4回)アジア大会(3回)ほか国内外の試合や強化合宿にトレーナーとして帯同してきました。
今も陸上競技の第一線で活動しています。
トレーナーとしての仕事は多岐に亘りますが、あえて言うなら私が一番難しいと思う
反面、大事にしているのは、選手の気持ちになって接する(活動する)という事です。
特にコンディショニングを整えるケア(治療)では、一番慎重になるところでもありますが、
一番楽しいところでもあります。
選手は、それぞれの考えで走り方やカラダの使い方を追求しています。
なんとなく走ってきて速いという世界ではなく、ここに集まるトップアスリート達は
0.01秒でも速く走りたいと思っている選手達だからこそ
日々自分のカラダと対話をしながらトレーニングをしています。
時には、本人以外は全く想像も付かないようなイメージで練習をしている事もあります。
そんな選手達がイメージしている動きや、これから取り組もうとしている動作には、私自身興味があります。
特に陸上選手は、ちょっとした動き方の違いなど敏感に感じとります。
その為、こちらもそのイメージや実際の動作を細かく見抜けない(見えない)と話が通じないことになります。
その為、普通の人が見ても気にならないところまで目が行き届かないと
この世界では通用しません。
なかなか本質を見抜くというのは簡単ではありませんので、私も日々これらの選手達の動きをみながら、いい動きが出来ているのか。出来ていないのか。
力が上手く地面に伝わって推進力につながっているのか。
そんな本質を見ぬけるように目を凝らして選手達の動きをみています。
もちろん人によってカラダの使い方は違うので、絶対にこれ!!というのはないと思いますが、
トップアスリートならココははずしていないなというところはいくつかあります。
もちろん、こちらのイメージは私が勝手に思っているところなので選手自身の考える本質を知りたいときには
選手自身にどんなイメージで動いているのか聞くようにしています。
これは、ものすごく大事な事で選手自身がどう動きたいかを知ることは、これから先、コンディショニングをしていううえでも非常に大切な情報でもあるのです。なので想像だけではなく、本人に聞くのが一番でと考えています。
もちろんいつでも何でも聞く事はしません。タイミングを見て話を聞くようにしています。
こういったことを継続してくと、各選手がイメージしている動きを理解する事で、マッサージやパートナーストレッチなどでもどこをどこまでほぐして、どこまで筋肉の張りを残すかをこの手で判断できるようになってきます。
もちろん選手のカラダを触ればどこが張っているかはすぐにわかります。
しかし、張っているだけの問題ではない事も多く、本人が気になっている部分以外(その患部が動くために必要な筋肉や関節の動きなど)が上手く使えていない事もよくあります。
そんな事からもいろんな事を想像(検証)しなくては通用しない世界です。
そういったことからも、必然的に患部だけを触るのではその選手の状態を把握する事はできないと思います。
患部の状態は、触ればわかりますがその状態を引き起こした原因や問題となっていることは全体を見ていかないと把握する事はできないと考えています。
私は、こういったことからも患者様のカラダを診る時には、必ず全体を見ながら細かな動きまで手で感じながら治療をしています。
陸上選手は、ものすごくカラダの感覚を大切にしています。
そのため、選手が訴える感覚を理解する事はとても大事なことになります。
そして、我々陸上競技のトレーナーは、それがカラダの中ではどういう状態なのか見抜く事が要求されます。
時には、傷めた部分は完全に治っているのに動きがしっくりこないなど相談をうけることもあります。
こういったときは実際の走りを見たり、それに似たような動きをしてもらい何が原因になっているのか本質を検証していきます。
これらは、残念ながらどんな教科書にも載っていません。
私が今までに経験してきたこの目と手とこの頭で覚えていることをフルに活かしていきます。
そして新たに想像する事で新しい発見があるのです。
そうする事で、選手が望んでいるカラダをベストな状態へ仕上げていきます。
この感覚は、、昔よりも格段によくなって来た様に思います。
ほぐせば良いという事ではなく、どの状態が選手自身が望むカラダ(感覚)なのか理解し、そこに導いていくかが私の仕事だと思います。
TKC BODY DESIGNでは、そんなアスリート達の感覚に近づくように日々手や目の感覚を研ぎ澄ましています。
これは、一番難しいところでもありますし、一番苦労するところです。
しかし、選手とのコミュニケーションを上手く取る事によって、選手が望んでいる動きや動きにくさをこの手で捕らえる事が出来るようになります。
そして、これらが私の使命であると共にどう変化させれば最高の状態に仕上げていくかが私の中での勝負でもあるのです。
TKC BODY DESIGN(曽我武史)は、いつもそんなアスリート的な感覚で患者様を治療しています。