先月末に陸連(ハードルブロック)強化合宿に帯同してきました。
今回はNTC(ナショナルトレーニングセンター)で合宿してきました。
さて、陸上競技の強化合宿は、各ブロックごとに実施(日本陸連)されています。
短距離(男女)ハードル、跳躍、投擲、中距離など。。。
これらの合宿にはトレーナーも帯同しています。
強化合宿は誰でも参加できるものではなく日本のトップ選手だけが(強化指定選手)が集まって合宿を行います。
そのため、ここでのトレーナーの仕事は、日々のコンディションを整えたり怪我の予防や応急処置、選手の競技上での問題点などを一緒に修正したり強化していきます。
今回は、その中のハードルブロックの合宿でした。
参加選手は、400mハードルの選手達。110mハードル選手達は、海外遠征や合宿に行っているとこことで今回は不参加でした。
さて、前に合宿の様子をお話しました。
この時期の練習は、今まで強化してきた基礎的なからだを競技レベルに引き上げていく時期となります。
具体的には、徐々にスピードを上げた練習を組み込んでいきます。
たとえばアップシューズでトラックを走っていた練習をスパイクを履いて行います。
当然、スピードは上がってきます。
その分からだへの負担も今までとは変わってきます。
そこで、ココからが面白い反面、怪我しないように日々のケアが大切になってきます。
ハードル種目で言えば、ハードルを飛んだり、より競技特有の動きに磨きをかけていきます。
短距離であれば、より技術的な部分(一歩一歩)を強化していきます。
さて、ここでの私の役目は、普段とは違う部分に変な筋肉の張り感がでてきたり、逆に張りが無くなってきていないかなど様々な角度から治療をしながら選手達のからだを診ていきます。
これまで、何度も診ている選手のからだは手の感触と記憶の中で覚えています。
いい張りの状態や疲労しきっているときの張り。
時には上手く筋肉を使えていない時には、いつもとは全く違った張り方をします。
こういった感覚をもちながら日々選手の感覚を聞きつつ調整しています。
もちろん、これは一般の患者さんを見ているときも同じです。
そして、合宿の時には出来るだけ選手に近いところで良いときや悪いときの動きを記憶していきます。
だいたいどの合宿でも、中盤から後半にかけて疲労が出てきたときに選手はケアを受けて次の練習に備えます。もちろん日々のコンディショニングの一環として利用することもあります。
ここで面白いのは、
マッサージをして全部ほぐしてしまえば良いかということです。
答えは、NOです。
なぜか。
もちろん選手の練習計画のタイミングにもよりますが、ほぐせばカラダは楽になります。
しかし、陸上選手の場合は、適度な筋肉の張り感を残すのが大事なことが多いのです。
特に継続して、高いレベルでスピードを維持した練習をしたいときや試合期などでは、ほぐしすぎてしまうと
次に走るときにカラダがすぐに反応してくれないんです。
一般的には、ほぐせば楽になると思いがちですが、そうではないことがあるんです。
日本を代表するトップ選手となると感覚にも鋭くカラダどう動かそうかと常に考えています。
ウェイトトレーニングや、負荷をかけたトレーニングの後には、カラダは当然張ってきます。
これも意図時にコントロールしています。
そして、この張り感を生かして次のターゲットに向けて練習を積んでいきます。
日本を代表するアスリートの中でも本質を見抜くことにとても優れている為末選手も日々のコンデショニングの中でマッサージを取り入れています。そして自分の体の感覚と私が感じる感覚(客観的な指標)をすり合わせて日々のトレーニングを行っています。
我々トレーナーは、そんな選手達の目的に合うように細心の注意をしながら選手のカラダをケアしています。
そして状態に応じて、鍼や物理療法などを使い分けています。
治療は、筋肉だけへのアプローチだけではなく、関連する関節がスムーズに動くように調整もします。
もちろんストレッチを取り入れたり力を発揮させて筋肉の反応を見たりすることも行っています。
そのためにもできるだけ練習のときはトラックに近いところで選手の動きや様子を見ています。
この日は、NTCにある陸上競技場内の砂場で練習をしました。
前回の合宿では本当の砂浜でしたが。。。
ここは、50mほどの砂場があり砂浜練習と同じことができるんです。
すごい施設ですよね
ここでは、選手自身の感覚(イメージ)を引出ながら練習をしていました。
ただ早いだけでは無く、どうしたらその動きになるのかなどそれぞれの選手が考えながら練習をしていました。
TKC BODY DESIGN(曽我武史)は、陸上競技の日本代表選手たちもサポートしています。







