のんべんだらりと暮らせる
この日々が心地よくて
確かに足りないものばかりだけど
それなりに満たされてもいる
マイノリティな感覚のお陰で
大抵の人が求める物に拘りは無く
欲求もそれほど強く感じない
もちろん無欲では無くて
例えばもっとお金が有れば
どうするとかなんて事を
考えたりはするけれど
その為にストレスを抱えられるのかと
自問すると無理だと即答される始末
色んな物語の台詞や
素敵なメロディに添えられた
リリックに影響されて
挑戦したりもしたけれど
結局は我慢し切れなかった
過去の経験を踏まえると
何だかんだ言って
少し物足りないくらいが
案外と良い塩梅で
怠け者だから
それくらいなら我慢が効く
身の丈に合っているから
この気楽な毎日が心地良い
これ以上を求めると
分不相応になるのだから
当然何かしら努力が必要になる
我慢には限界が有って
それがどういう感覚なのかが
イマイチ掴めていないから
不機嫌になって
心地良さが消えてしまう
アスリートなどが
好きな音楽を聴いて集中するように
確かに素敵なメロディに
力強いリリックを重ねた曲を利用して
気持ちを昂らせる事も出来るけれど
その高揚感の反動で
気持ちの起伏が激しくなると
心地良さよりも快感を求めるようになって
いつか限界へ辿り着いてしまう
常に最高到達点を維持し続けると
おそらく心は壊れてしまうように出来ている
何度も快感を味わいたいと
願った事もあるけれど
ギャンブルなら当たり外れが
恋愛ならセックスだけにも出来ず
信頼や羨望は裏切りや嫉妬と裏表で
不安の種にもなってしまう
お金を尺度にしても
気持ちが保たなければ
その環境から逃げてしまうから
厄介なもので
好き嫌いを尺度にすると
どうしても一人に逃げ込んでしまう
誰にも得手不得手があり
そもそも育って来た環境が
一人で過ごせたものだから
トラウマになるほど
嫌では無かったものだから
嫌な事が見つかると
すぐにどこからでも逃げ込める安全地帯に
逃げ込んでしまえる
一人が好きという実感は無い
けれども違和感も嫌悪感も無いから
いつまでもその状態を受け容れられてしまい
その状態と比べて辛けから逃げ込むだけ
ある意味必殺技と言える
コミュニケーション能力の高い人が
その場の人達に自身の主張をし続けて
対立する相手を悪者にするのと同じように
確実に自分を回復出来るオアシス
若い頃なら
自らに枷を付けて
職場から逃げ出さぬようにと
縛り付けようと試みもしたけれど
そこに幸福感は無く
何度も課題を乗り越えて
達成感に酔いしれても
またすぐに別の課題を与えられ
苦しむ機関のほうが圧倒的長くなり
快感という喜びは
すぐに消えてしまうから
慣れてしまうと憂鬱になるだけ
そもそも登山がしたい訳じゃない
たまたま山頂からの景色に感動しただけで
何度もそれを味わいたいとは思わない
むしろあの時登った山の景色を
何度と思い出しては気持ちよかったと
繰り返している方が幸せ
一瞬の最高到達点の高さよりも
平均点が高いほうをお望みらしいから
のんべんだらりを繰り返す
大抵の場合無能が
ダラけて手に出来るものは少ないから
上を向いても仕方が無い
ただ欲しくなるだけで我慢が増えるなら
それがストレスになるから
あらゆるものから目を逸らす
知らなければ
我慢も出来やしないから
無知とは案外と便利で
知ってしまうと努力もしてしまうから
一人が落ち着くのかもしれない
すべてを捨てようとして
残ったものが自分自身というだけで
無欲どころか強欲過ぎて持て余し
諦める辛さを知ったから
向上心と向き合えないのかもしれない
それが幸せが不幸せか
決めるのは自分でその答えを
まだ見つけられずにいる