努力を求める人がいる

もちろんそれは必要不可欠

だけれどそれは方法であって

目的ではない



目的とは何か

個々人に違いはあるけれど

幸福感の持続追求

要するに

心地良い人生を送ること



苦しく辛い

何かしらの行為を持続する事自体は

不幸なのだけれど

目的を意識しながら

日々の成長を実感出来ることは

幸福だったりもする



大切なのは

大きな一つの目的を達成するよりも

そこへ向かう為のステップを

一つ一つクリアしながら

理想に近づいている実感を得ること



到達する事よりも

その過程の変化を楽しむ



もちろん達成しても良い

けれどもそこはゴールではない

列車が終着駅につく前に

流れるメロディのような感覚が

目標の達成直前にはあるもので



慣れてしまえば

一流棋士のように

数十手先には流れ出すのだから

当然にその先の事を考える



次の目的地を探すように

次の努力方法を考え続けるのは

果たして幸せなのか



必要不可欠な何かを

手に入れなければならない状況では

努力など必要ない

たとえば生活費を稼ぐことで

努力をしてしてしまうと

目的に向かう気力すら薄れてしまい

毎月振り込まれる給料の額に

愕然として灰に帰してしまうかもしれない



もしも国家が

生活費を稼ぐ為の努力を

強制するというのなら

国という組織の限界



義務を果たせば

生存権を保障してくれるからこその

国家の価値が失われれば

ただの野生に帰るだけ



努力というのは

個々人の信念を貫く

信仰のような尊い行いであり

安穏とした暮らしの中の

退屈しのぎでもある



努力をしないで生き切るという

目的を持ったとしても暮らせる国家が

真の豊かさであり

その個人の人生から

他者が何かを得られるのなら

やがて国益に叶う何かに

繋がる可能性もあるのだから



必要不可欠な物を

手にする為の努力など

人間には必要ない



おそらく人類のあるべき姿とは

この惑星そのものの循環システムを

人類の枠内だけで還流すること

自然の仕組みを人工的に造り出すこと



人類の生存確率が

高止まりしている現在では

生存競争よりも

むしろ社会での生存競争の方が

弱者には脅威なのだから

努力を強制されれば

必然的に自ら命を断つだろう



社会が成熟し

人口増加が著しい地球の

自然な反応として

人類を駆逐する為の

何らかの現象が起きても

何もおかしくは無い



虫かごに

大量の虫を入れ過ぎると

やがてすべて死ぬ

他の種族なら共食いする

そして最後に生き残った個体も

単体になればそのまま死ぬ



地球という容器に

人類が溢れるとどうなんだろう

現状の人口は多いのか

半世紀で倍に膨れた人口に

地球が拒否反応を示しても

おかしくもないかもしれない



人命史上主義が

世界共通の認識なのだとすると

案外と非婚化や少子化などは

必然的な拒否反応かもしれない



無能たる私などは

社会の恩恵無くしては

とても生きられない



けれども助けがあると

分かっているのだから努力などは

あえてしたくもないからと

オートマチックな社会を望む



命がけの生存競争などは

おそらく誰もが望まないけれど

安心安全を手放してしまいたいという

恵まれた一部の有能人もいる



ショート動画を流し見ると

実に様々な才能の持ち主達が

世界中に散らばっている



彼らからすると

さぞ退屈を埋めるのに大変だろうと思う

案外と安心感から 

解放されるのにも努力が必要だから

スリルを求める有能人には

社会や国家などは疎ましいだろう