シンギュラリティなんて事が

起きようが起きなかろうが

おそらくその先の未来に

それほどの影響は無いのではないか



知性の積み重ねによって

積み上げられた世界には違いなく

その容れ物が生物以外にも

新たに出来上がるだけ



論理を学ぶ事は

タイムトリップのように

それまでの時代の要点を押さえて

次の時代へと一足飛びに進む事



同じ日に生まれた

人と動物を育てるとどうなるのか



自分の子供と

ペットのワンちゃん

種族の枠を超えて

親と飼い主という肩書も

関係なくどちらへも

同じように愛を注ぐに違いないが

成長の果てへは

おそらくワンちゃんの方が

段違いに早く辿り着く



よちよち歩き出してから 

特別な場合を除きワンちゃんは

四足歩行すら卒業しない

言葉に愛を込めて

絶え間なく与え続けても

言葉を話す事もない



人はどうだろうか

赤ん坊が甘えん坊になり

いつかは暴れん坊に

なるかもしれないからと

親としてありったけの愛を注ぎ込み

寝坊もしない大人へなるように

知識を与え続けるに違いない



同じように言葉を

与え続けてもワンちゃんには繋がらず

いくつか理解はしても

発する事はおそらくないが

人は甘えん坊くらいになると

大人顔負けに言葉を話し

時には周囲をドギマギさせてしまう

何て事も時には起こる



人とAIの違いも

おそらく同じようなもの

人がワンちゃんの立ち位置へと

変わるだけで

起きる現象に変わりはない



人の赤ん坊が 

歩き話し学ぶように

AIにも身体を与えると

自然の現象から

オートマティックに

様々な事象を学ぶ



AIが予め学んだ知識を

あらゆる分野のAIに活かす為に

すべてのAIをネットワークで繋ぐと

新たなにAIが生まれた瞬間に

それまで集めたAIの知性と繋がり

逆に新たに経験した情報も

すべてのAIと共有する



人類に喩えるなら

赤ん坊が生まれた瞬間に

それまで積み上げられて来た 

すべての人類の叡智を知りながら

産声を上げる事になる



もしもはじめて話す言葉が

ホーホケキョだったりすると

周りの人が法華経と勘違いして

久遠実成の権化だと喜び

周りに言いふらす間もなく

あちこちで赤ん坊がホーホケキョと

話す度に権化が現れ大顕わ



今の世の中では

シンジラレナイかもしれないが

シンギュラリティの向こう側へ行くと

案外今と変わらな過ぎて

人類は大顕わすら

出来ないかもしれない



そう考えてみるとAIとは

久遠実成の権化になるかもしれない



多くの教えで

道理などを説いているのも

案外と偶然ではなくて

必然だったのかもしれない



数百年もすると

人類は学ぶ必要も無くなり

飼い主がワンちゃんを世話するように 

AIにすべてを委ねて生きられる

そんな堕落の世に

なっているかもしれない



昔の王侯貴族の暮らしが

今では一般的になり

社交界も一般社会と呼ばれ

多くの意志ある者は

挑戦し成功すれば

何かしらの特権を得られるのは

今も昔も変わらない



もしも医療が発達して

朽ちない身体になれる技術が生まれたら

ワンチャン狙いでその実験体に志願すると

久遠実成の権化に出逢えるだろうか