複数の国家首脳が

一同に会すサミットとは

およそ信頼という形而上の産物を

形而下する為のステージ



参加国の国民に対して

アピールするには打って付けの舞台



首脳達は役者であり

各国政府の官僚達が台本を描き

持ち回りで開催国が変わり

主催する国が演出する



役者達は

それぞれの国のやり方で選ばれ

個人の能力とは無関係に

主要登場人物に組み込まれ

どんなに大根な役者であろうとも

多くの台詞を与えられ

その場で演じる事を義務付けられる



ネットワークの発展に伴い

ジャーナリズムに求められる役割が変わり

日常的にニュースを見聞きしていると

無意識に洗脳されている事に気付けない



義務教育がそうであるように

政治の世界とはいえ

誰もがクラスの中で体験するような

人間関係を各国の首脳と呼ばれる

役者達よって演じられ

観衆の反応によって

その後のストーリー展開を変える



中世の社交界を描いた

映画のように

にこやかに互いの国の首脳達が

語らっているその姿を見せる以外には

おそらく何の意味も無い茶番が

G7サミットの本質



何も反対などしていない

周りの人間関係を見ていても

誰の目にも映り

理解出来るようにと整えられた

世界平和の教材としては

確実に必要なものだ



多くの約束がそうであるように

それは目的ではなく始まりに過ぎず

どれだけ反故にされようと

決して手を離すことは出来ない

永遠に続くホームルーム



最近では

飛行機への乗り降りすらが

演出されるのが当たり前

赤い絨毯を歩くのか

出迎えは誰なのか

ワイドショーで盛んに煽り

コメンテーターあたりが

相手国の思惑がそこに透けて見えると

もっともらしい顔をして語る



主要国の首脳達が

一同に会すその場所で話される事が

今現在の世界情勢だとすると

案外と中身は無いのかもしれない



最後の晩餐のような

絵面が世界中で流されて

訳知り顔で

宴席で語り合うネタになる