同僚の清掃員達の

その日常にプライバシーは無い

そもそも隠すほどの事が無いのか

とにかく自分語りが好きな人達



ある人は給料日に

自分へのご褒美として

大好きなフルーツケーキを

毎月買って食べると言う



それくらいの贅沢が無いと

楽しみが無いからと言うけれど

自らがそれくらいと思う

ご褒美で満足出来るのだから

なかなか達観している



その人に限らず

清掃作業員という人々は

およそ誰もが

満足上手なのかもしれない



家の掃除の延長だから

誰にでも出来るカンタン作業

一人でモクモク作業だから

煩わしい人間関係も無いから

気楽に働けるというのが

募集記事の常套句



そんな言葉に誘われて 

集まるのだから

お喋りが苦手なのかと思いきや

案外と皆さんお喋りで



母親世代から

同世代の女性達が語り合う

打ち合わせと称したお喋り会が

毎日30分間繰り広げるられ

なんのネタも持ち合わせていない

コミュ障男はいつも黙って

彼女達やその家族の個人情報を

聞きたくないのに耳に入るものだから

ある同僚の娘さんは

顔も見たことも無い私に

携帯番号を知られている始末



悪用はしないけれど

もうちょっと家族の情報は

保護したほうがとは思うけれど

話し始めると止まらなくなるのが

女子会というものなのか

話題が無くなると

自身の家族の話しをするのが

彼女達の悪い癖



まったく盛り上がらない

そんな日のほうが圧倒的に多いのに

年に数回全員のテンションが

高まるタイミングがあり



スパイ防止法を

適用しているのか

治外法権でもないはずなのに

いつもここでの話しは

なぜかお蔵入り



次の日にはみんな

昨日の事は忘れてしまうから

個人情報はダダ漏れても

問題は無いけれど

話し合われた決め事も

きれいに忘れてしまうから

頭の中はいつもクリーン



清掃作業員とは

およそそんなお喋り好きな人達の

シンパシーによって

成り立っている謎の組織