幸せになる為には

幸せになるしかない

これは禅問答などではなく

事実そうなのだ



悲しい記憶も

楽しい気分で振り返ると

少しだけ気が楽になる



その体験が

どれほど恐ろしくても

今が安全ならば

落ち着いて考えられ

その当時とは

また違う感覚になれる



その時点で

苦しみを一つ乗り越えている



もちろん

乗り越えられない酷い事も

多々あるだろうけれど

そんな無謀な挑戦など必要ない



何となく酔った勢いで

振り返ってしまう夜だってある

そんな時こそが

変化を自覚するチャンス



あれほど思い出したくもない

あの記憶を何かしらのきっかけで

不意に思い出したのに

それほど辛くない事に気づく事は

あの瞬間の自分を裏切る事では無く



孤独に打ちひしがれている

当時の自分に今の自分が寄り添う事で

過去と今の気持ちが重なり合い

たとえば孤独への恐怖心が和らぐ

そんな風に納得すると

あの体験をした自分が愛おしくなる



過去の自分が

あの苦しみを耐え忍び

乗り越えてくれたからこそ

あの状況や環境などが

嫌いなのだと知る事が出来た



何か決断をするという

分岐点に差し掛かった時

この物語の先の展開予想は

あの時の辛く悲しい出来事の前と

同じだと予感がすると



覚悟をして進む事も出来る

または最初から踏み込まずに

その道を選ばないという選択肢も

事前に得られるのだから

未来の自分にとってはメリットが多い



現実はいつも痛みを伴う

けれどもそれは未来への糧ともなる



目指す目的が明確なら

その過程に苦手を克服するという 

難所があったとしても

諦められないのなら

それは乗り越えるしかない



その辛さや苦しみが

どの程度のものなのかを知っていると

怖気づいてしまうデメリットと

あの痛みをもう一度という

目算出来るメリットの両面が現れ



同じ痛みに見舞われた時に

感じ方が前と違ったりして肩透かし  

なんてそんな感覚にも出会えて

自身の成長や変化を感じ

ただの痛みが事によっては

マッサージなどの

痛気持ち良さに変わる事もある



過去から引き摺る

痛みが和らぐと気持ちは楽になる

その幸せを手にする為には

今の自分が幸せでなければならない



過去の自分に寄り添うゆとりを

今の自分が持っていなければ

過去の自分に寄り添う余裕も生まれず

永遠にあの痛みからは解放されない



今の自分が幸せなら

この先もおそらく多くの困難に

見舞われる事が予想出来るけれども

これまでもどうにかしたのだから

未来の自分も何とか出来るだろうと

高を括る事だって出来る



今にゆとりが無ければ

先の事など考えられない 

それでも困りはしないけれど 

夢を描けないのだから

未来に光が見えて来ない



未来とは未確定なのだから

当然に不安が付き纏うそれが自然だ 

だけれどもたとえば

気持ち良く湯船に浸かりながら

十年後の不幸が思い浮かぶだろうか



愛する誰かと共に

食卓を囲みながら

美味しい食事をする時に

その相手との困難な未来を

想像出来るだろうか




おはようございますと

誰かに元気に挨拶をした時

誰かのその笑顔にホッとした時

天気の良い日に

公園を散歩している時に



あと十年もすれば

不健康で貧乏で情けない老人になると

心の底から細部まで想像して

情けない気持ちになれるだろうか



幸せは決して

向こうからはやって来ない

心の中から湧き上がる気持ちそのものが

幸せなのだから 

常に自分の中から湧き上がる



不幸に集中していると

不幸を呼び寄せてしまうから

幸せになったほうがお得で

何も難しい事は無い

その場その時の状況で

一番自分が幸せになる選択肢を選ぶだけ

幸せとは一本道だから

決して迷う事などは無い