そこに隔たりがあるのは

おそらく未完成な状態である証拠

宗教が一つになれないように

完成されたものはまだ一つとして

この世の中に存在していない



物事は常に動き回り

形を替え色を替え景色を変える



温度湿度も変えながら

気体液体個体と様々な状態を

織り交ぜながら

完成型へと向かう途上



人類の心なども同じ

喜び悲しみ苦しみ痛みは

言葉が無くとも

何となく伝わるもの



おそらくそれは

個々人の体験からの思い込みを

その誰かの仕草に当て嵌めて

過去の自分の現実を

追体験をする事で成り立つ幻



しかしその思い込みは

その個人のものであって

全てではないからこそ

そこに差異が生まれ

お互いの勘違いが

それぞれの感性で宙を舞い



離れたりくっついたりと

羽虫が飛び交いながら

衝突しないように

人の感性もお互いを知覚し合いながら

その近くで付かず離れずを繰り返す



そういうものだという

思い込みを双方が持っているから

遠くへと離れる事も出来ない



世界とは実に不思議なもので

国や人種や環境によって培われた

様々な感性の持ち主達が

理性を中心とした体系を作り

それぞれの体制へと

持ち帰り教え広めては

一つの括りとして成り立っている



理性とは

言葉も習慣も混ぜ込みながら

カフェラテのように飲み込みやすく

混ぜ合わせて各地へと広まり

戦争などの痛ましさを伝えては

世界平和を語る



平和とは安心を生み育て

慢心に変わると踏み外しては

争いへと駆り立てる猛毒



不安とは向上心を刺激して

安全を作り上げた途端に

また別の不安を探し続ける病



安穏な暮らしからは

何も生まれないのだろうか

生まれた土地から出る事なく

その一生を送る人に

理性は宿らないのだろうか



長寿とは

生まれながらの体質の強さに加え

あらゆる障害を乗り越えながら

心身を鍛え上げ

五臓六腑の負担を減らす

その習慣が作り出した結果



障害を乗り越える際には

知性や体力に加えて運も使う

理性が弱くとも

その長寿という実績は

多くの人々が理解し

年長者を敬う感性はおそらく

多くの国や地域に根づいている



あらゆる篩に掛けられ続けて

生き残っているというその現実は

何物にも代え難い事実だったが 

我が国などでは社会の成熟と共に

蜘蛛の糸が風に流され飛散し

あちらこちらところ狭しと

貼りついては網目を作り

縦横無尽に張り巡らされた結果として

セーフティネットが充実し

落とされ続けてさえ長寿を享受し

新たな社会問題となっている



長寿とは優れている証だった

だからこそ誰もが年長者を尊び

教えを請う見返りに

身の回りの世話を引き受け

上手くバランスが取れていたが



特別優れもしない長寿者が

この国には溢れかえり重荷と化して

赤児も泣かないものだから

その蓋を取る者も現れず

それどころか出生率の低下と共に

赤児が生まれて来ないのだから

まさに現実とは身も蓋も無い



米国への信頼が揺らぎ

軍事力の実行性についての 

議論があちこちで聞こえ始め

終身雇用や終身夫婦が当たり前な

親米世代などは

死なば諸共と言わぬばかりに 

米国追従を謳う様は

戦前の天皇陛下万歳を思わせる



米国内のインテリジェンスが

団塊親子世代の特質を利用して

プロパガンダを流布しているのなら 

今のところ悪くはない成果を上げている



おそらく戦後の日本とは

国家ではなかったのだろう

その屈辱に塗れた国家運営を

これまでの政府の要人達は

耐え難きを耐え

忍び難きを忍びながら

各国へと外交パイブを繋ぎ

主権を取り戻す努力を続けて来た



コロナ禍を期に

米国を始めとした

西側諸国ではインフレが起こり

軍事装備品も使えば使うほど

莫大な戦費が消えて行く

この現実を目の当たりにして

世界各国はもはや米国は覇権国家では無いと

気づき始めている



この現状の中で

米国追従の一択しかない我が日本政府は

果たしてどういった対応をするだろう

ピンチをチャンスに変えると

主権を取り戻せるかもしれない



しかし主権国家とは

軍隊を持ち誰かが軍事を担う存在

人口減少の世の中で

若者達は子を生み育て

兵役を担いながら

その子らへも

それを求めるの事になる