コウモリが超音波で
あらゆるものを探知するように
人はとりあえず
相手に押し付けてみる
たとえば掃除当番
今日だけ変わってに始まって
その内に何も言わなくても
向こうから変わろうかと
言わせるみたいな感じ
プロポーズをされた側が
それまで洗脳して来た相手が
どのくらいコントロール出来るかによって
その申し出を受けるか受けないかを判断
それは何も結婚でなくとも
私は働かなくても良いんだよね
夢を追いかけたり
あなたの為だけの存在に
なるだけで良いよねなどと言外に確認
言質を取れれば尚良し
その後
何かトラブルが起きようとも
相手に丸投げ出来そうだからと
付き合い結婚をして
トラブルに巻き込まれるとすぐ離婚
優しいからと言うのはそういう事
夫婦といえども
別れるとただの他人
その後お互いの人生に
登場しない事も有り得る
ただ親子とは
戸籍で繋がっていて
知らぬ間に顔すら覚えていない
親の承継人にされて
良くも悪くも
何らかの知らせが届くのだから
よっぽど強い縁なようだから
親子とは良くも悪くも切れない間柄
個人的には
他者に対しての関心が薄いのか
自身の中に意識が集中してしまい
用事もなければ他者へと
意識を向ける事はほとんど無い
暇つぶしの
観察対象くらいのもので
それ以上でもそれ以下でもない
普段の日常で他者を求めず
一人が当たり前だからなのか
カフェなどで
お喋りに夢中になる人達を見ていると
言葉を相手に投げ掛けては
その跳ね返り方を通して
相手が何者なのかを
認識しているように感じて
コウモリみたいだと思う
コウモリが暗闇で
周りの状況を確認する為に
超音波を発するように
言葉や仕草を無意識に駆使しながら
自分の立ち位置を確認する作業を
延々と会話を通して繰り返す
家族と暮らす家から
職場や学校またはそれ以外のコミュニティ
他者から他者を渡り歩くように
移動時間以外は誰かと共に過ごす
有名人でも
一人で食事が出来ないと言う人がいるが
味覚に酔いしれたいとは
思わないのだろうかとよく思う
湧き水のように絶える事の無く
阿頼耶識から浮かび上がる感覚と
戯れるのに忙しくて
外界へと意識が向かないのか
超音波を体内へ放つ始末
外へ発するよりも
感じた事を右脳と左脳で確認し合う感じ
氷に触れると冷たい
なぜ冷たいのか
なぜ手袋をしていないのか
ここはどこなぜ氷があるの?と
まぁとにかく触れた瞬間から
頭の中が言葉の洪水
誰かと
流行りの飲食物を試す
美味しい不味いと
間髪入れずに感想をぶつけられて
自分の感想に集中出来ずに
反射的に同意のジェスチャー
後から思い返しても
美味しかったのか不味かったのか
忘れてしまい消化不良
その気持ち悪さだけが残り
嫌な思い出へと分類してしまい
ホントは好きな味を嫌う
いつの頃から
自分のそういった過敏症に気づき
昔嫌いだった何かを
もう一度食べてみたりすると
ハマるみたいな感じを繰り返し
よーいどんで思いを発するのは
おそらく相手と同じタイミングだけれど
反射的に相手は外へ
目の前の他者へと発するのに対して
内側の自身へ向けて発するから
自身と他者の感想が
同じタイミングで入り込もうとして
真逆の感想の場合などは
ぶつかり合って割れてしまい
後から欠片を集めても足りなくて
核分裂した原子のように
エネルギー消費をしてしまうから
物足りなさと疲れを感じる
その感覚の正負は関係なくて
とにかく入り込んで来た感覚について
じっくり感じて確かめたいだけ
そこに集中したい時に
他者の感覚を言葉として伝えられると
言葉から感覚へ変換している間に
自分の感覚は消えてしまい
どうだったのかが分からなくなってしまう
コミュニケーション能力の欠如とは
おそらくこの感覚だと思う
根本的に外側に関心が無く
入り込んで来た何者かが害にならないかを
確認せずにはいられないけれど
後天的に現実の恐ろしさを知り
その対応をしなければならないからと
意識的に外を振り返る感覚
これが面倒臭い
だったら一人が良い
その方が無意識に任せられるから
だから会話が苦手なのだろう
誰かとキャッチボールするより
壁に向けて投げては跳ね返るボールを
拾い上げてまた投げる方が好き
暴投してゴメンと謝る事を思うだけで
気が重くなるのだから立派なものだ