小学生の時に 

カレー味のうんこと

うんこ味のカレー

どっちなら食べれるかと

クラスメイトから聞かれて

匂いは?と聞くと

なんか冷めるわぁと

その場を白けさせてしまったが



でも液体よ

臭うじゃない確実に

かりんとうなら個体だし

匂わなければ

イケそうだけど



正直

うんこを食べた事が無いから

匂いが無ければ

一度だけなら液体でも

イケると思ってたあの頃



そんな阿呆な子供は

何十年が経とうとも変わらず

未だにうんこについて

思いを巡らせているのだから

自分でも呆れてしまう



でも少しだけ

言い訳をさせて頂くと

これはどうしょうもない

職業病なのであります



清掃作業員というのは

特別な情熱など無くとも

誰にでも出来る簡単な作業で

便器掃除を毎日のように繰り返し

便座を持ち上げるとほぼ間違い無く

裏側にうんこが付いているので

環境からしてクソなのでありますが

特に難しい事じゃない



けれども

類は友を呼ぶと言うように

糞がクソ野郎を呼び寄せるのか

なぜかいつもトイレ掃除をすると

うんこと出会う機会に

数多く恵まれてしまうのだから

さぞかしどこかに運を

溜め込んでいるに違いないと

心の片隅では思っている



そんなうんこに慣れ親しんだ

清掃作業員である自分がまさかと思う程に

今更うんこについて思いを巡らせて

驚きを隠せなくなった出来事に遭遇した話

短いから聞いておくれよ



日によっては食事休憩の直前に

トイレ掃除という事もある



その日もいつも通り

個室便器の掃除をしようとすると

便器が目詰まりして

床に溢れてうんこの海と化していた



極稀に

そんな地獄絵図に出会うのが

清掃作業員の宿命だから

驚きはしてもたじろぎはしない



まさにこの状況は

かかってこいやぁクソ野郎みたいな

状態ではあるものの

二十年以上も続けていると

もはやただ使用中止看板を設置しては

ラバーカップを構えられようになる



個人的には

ゴム手袋さえすれば大丈夫

靴は後で洗うか無理なら捨てる

長靴を常備する達人も稀にいるけれど

そこはあまり気にしないのが

クソ野郎のクソ野郎たる

所以なのかもしない



便器へ道が拓かれていない時は

とりあえず床のうんこを掻き集め

道を切り拓かなければならない

モーゼのように祈る訳にもいかないからと 

自分の道は自分で汚水を掻き集めて拓く



便器へと辿り着くと

ラバーカップでスッポンすっぽん

案外とあっさりと詰まりは

解消したものだから安心したのか 

休憩の時に何を食べようかと 

考えながら掃除していたら


 

無意識に

今日はカレーにようっと!と

うんこを掃除をしながら思い立ち

そう言えば小学生の頃

うんこ味のカレーと

カレー味のうんこどっちなら食べれるかと

聞かれた事があったと思い出し



幼いあの頃は

匂いに拘っていたけれど

今やそれすら克服して

うんこの匂いを嗅ぎながら

カレーが食べたくなるまで進化をして

本物になってしまった



そんなクソ野郎の

頭の中でバラッドが流れる中

お疲れ様と労いながら

お一人様でカレーを食べてみたら

やっぱり美味しいのだから

案外とうんこを食べるのも

難しい事じゃ無いのかもしれない