たとえば鏡映る道を進むと

これは前進なのか後進なのか

分からなくなるのだろうか



目に映る景色は

後ろへと流れるけれど

映っているのは

後ろへと続く道なのだから

前進していない気もする



しかし現実に

一歩一歩を踏み出しているのだから

目に映る光景とは裏腹に

俯瞰すれば前進は続けている



疑心暗鬼に取り憑かれると

途端に目に映るものが嘘に思えて

戻りたい衝動が起きる



そこで前進を続けるか

止まって引き返すのか



どちらにせよ

進んだ先の未来が待っているだけ

一層のこと暗闇なら

鏡の枠すら見えず彷徨えるのに