自分には無い感覚を求めらても
無意識にストレスは手放してしまうから
感じる前にそんな状況を予見すると
逃げ出すのが板につき過ぎて
会話など求められると面倒だからと
スルリと透明人間となってしまう
そんな感覚の持ち主でも
避け切れないのが職場のミーティング
何も無ければ話す事も無いのだから
黙っていれば良いのだけれど
しかし世の中には
会話を求める割には
話し相手を探さないという
変わり者がいて
職場のマダム達には
そうした人が多く
ご近所さんでも
カフェでも美容室でも病院でも
とにかく話し上手な人なら
どこでも知り合いを作り
お喋り相手を求めて歩き回るのに
我慢強い人には
気軽に話せる人を見つけるのが
難しいらしく
職場のミーティングの惰性を使い
お喋り欲求を満たそうと試みている
当然に透明人間には
話し掛けては来ないけれど
それ以外の人同士でも
あまり会話は弾まないのが
清掃作業員の性なのか
誰にでも出来る簡単作業
黙々と一人で作業が出来るのが売り文句
それに釣られて来た者同士なのだから
欲求はあっても上手くは話せない
だからなのか
会話が途切れた瞬間に緊張が走り
気不味い雰囲気から逃げる様に
一人また一人と
各々の作業場へと散って行く
大抵は15分間の予定時間を余して
一人取り残されて
休憩時間として利用しているけれど
それぞれに惑星の公転の様な
会話欲求の高まる周期が有るようで
時々今日はしっかりと
ネタを仕入れて来ましたと言わぬばかりに
テンション高く話し出し
凄い人なら差し入れを配り
それをネタに会話をしようと試んだりと
そこまでするなら友達作れよと
コミュ症の透明人間は心の中で呟く
極稀に
その周期が数人重なると
透明人間にすらお菓子が配られ
ついでにお茶まで出されて
気が重くなる始末
いつもより盛り上がる会話
しかし誰かが中国の話しをしているのに
韓国の話しだと勘違いしたまま会話が弾み
散々と愉しげに盛り上がった話題も
最後にえっ!中国?となり白けてしまう
そんな時も酷い時なら
勘違いにも気づかないのだから
今日はまだマシかと
心の中で呟く透明人間
そんな職場で一年も過ごすと
誰の欲求が高まっているのかが
何となく感じられて
それをMAX3桁の数値計で表すと
911を超えた辺りで症状が顕在化し
そろそろ差し入れかなと思うと
本当に持って来るのだから面白く
999で大当たりだと
一人スロット感覚で
喜んでは楽しんでいると
職場のメーテル達の
滅入る気持ちも吹き飛んで
互いにリンクすると青い鳥が現れて
透明人間へも茶菓子が配られるのだから
有り難いものだ