いつの頃からか
死ぬ事は恐ろしい事だと思い始め
そこまでの過程では
それまで体験した以上の痛みを伴うと
思い込んでは余計に怖がる始末
生まれたいと願った訳でもなく
いつの間にか始まっていた人生の流れに
なんの因果か見事に乗る事が出来たようで
いつしか死にたくないと
強く思うようになってしまった
その影響なのか
常に確定出来ない未来が怖くなり
安心を求めて誰だ彼だと構わず縋りつき
教えられた事が出来ずに焦り
いつしか簡単な脅し文句に屈する事が
当たり前になってしまった
無能の馬鹿
お前など何処へ行っても使い物にならない
誰にも見向きもされない
そうなれば死ぬだけだ
だから理不尽を受け入れろ
言外にそうプレッシャーをかけらると
無意識に恐怖の炎が舞い上がり
手当たり次第に心の中で叫び散らし
現実では自らに我慢を強いた
地獄の業火とは
己の中から燃え上がる
心を燃やして
情熱のままに駆け巡る
それを才能というのだろうが
恐怖に慄く無能には
自らを焼き尽くす
まさに地獄の業火となる
心の中の炎ですら
これ程までに熱く痛みを伴うのだから
夢や希望などを抱くと燃え尽きてしまう
そう思い込んで
現実を地獄に変えたのは自分だった
やりたくなくても
とりあえずやるのは学校で教わった
国語算数理科社会
そんなものに興味は無いけれど
ただ黙って座っていれば
怒られはしなかった
無能には数少ない成功体験
黙る事が正解なのだと自己暗示を掛け
心の炎の弱め方をひたすらに試した
嫌な事をされて
嫌いになるとその相手を全否定するから
常に最大の償いを求めるけれど
現実には暴力や暴言が精一杯
それすらも返り討ちに合う始末
怒りの捌け口を
その相手本人へ向けられなければ
炎は自身を焼き尽くす
燃え尽きる訳にも行かずに
炎の調節を学ぶと
情熱は冷めていった