旅先で

退屈しのぎに走り回る子供たち

時間は夜の九時を回り

おそらく普段ならベットへ入れと

両親に催促されている頃



両親はホテルへまっしぐら

その目的への障害となる物は

何一つ認めない



階段を登りたくなった子供が

手摺を掴んで離さない

そんな問題を抱える親子を

通りの清掃員はよく目撃する



ある親はコンコンと

幼い子供を説得にかかり

他の親は怒鳴りつける



子供達の反応は様々で

素直に従う子も居れば反発する子もいる



旅に出るという

親の選択に抗う術はなく

よく分からない理由で

どこかも分からない場所々々へと

散々に連れ回された挙げ句



普段なら無理矢理

ベットへ押し込められる時間まで

知らない街を歩かされ

アドレナリンMAXな精神状態になり

退屈しのぎの楽しい遊びを考えて

思いつくまま遊んでいるだけなのに



それは良くない事だと

愛する両親に告げられたらどうなるだろうか



幼い子供とは良心の塊

愛する誰かの言葉が

心の奥深くへと突き刺さり

素直な子供なら

楽しい事はしてはいけない

悪い事なのだと無意識に

心へ刻んでしまうかもしれない



そんな子供達が

反抗期を素通りしてしまうと

楽しさを自ら遠ざけて

嫌ってしまうかもしれないと

実体験を振り返りながら

退屈しのぎの妄想を膨らませるのが

この通りの清掃員の悪い癖