その国の文化などは

およそテクノロジーによって滅ぼされる

現に我が日本国は明治維新を境にして

西洋文化国家として生まれ変わり

それまでの伝統文化を捨てて

先進国と呼ばれる強国となった



どんなに歴史を尊び

その文化を後の世へと引き継ごうとしても

便利さにはおそらく勝てないのが

人の性というものだろう



軍事経済食料エネルギーと

他国無しには成り立たない我が国



その他国にとって

分かりやすい弱みこそが

我が国の強み

まさにピンチはチャンス

他国は外交カードとして

日本の弱みを突いてくるのは常道



しかし同時に

首根っこは押さえてあるという

安心感も抱かれ易いはずで

現に北朝鮮などを見れば分かりやすい

日本の総理が拉致被害者救済について

首脳会談を持ち掛けたと発表しても

何のコメントも出さない



個別的自衛権を行使して

自衛隊が攻撃を仕掛けて来ると

北朝鮮軍の内部で

備えはしているだろう

そして緊張感を煽り自国民へと喧伝し

国内の意思統一にも

おそらく利用しているに違いない



これを相手方と水面下で交渉し

そのリクエストに応える形で

意図的に日本政府が発信しているのなら

双方の信頼関係構築には

一役買いそうだけれどどうなのだろうか



しかし日本の外交とは

常に絡め手からの変化球を用いなければ

親分である米国の怒りを買っては

元も子もないのだから

ある意味では国内世論すらも

敵に回さなければ

他国を交渉の席にすらつかせる事も

出来ないのだから仕方が無い



日本の政治家を名乗る人々が

この前提で政治活動をするのなら

小国の国内世論が分断される事ほど

危うい状況は無いのだから

与野党が対立していられるほど

ゆとりが無い事は明らか



政党の党首などは

人心をコントロールする象徴であり

陳情を通してあらゆる人々の要望を集める

情報収拾者なのではないか



SNSやメディアによって

作られて行く世論をコントロールするには

時には自ら千尋の谷へ飛び込む事も

厭わな無い信念を持った人格者が必要で



昨年の首班指名選挙時など

野党が纏まらないという形で現政権が誕生し

年明け早々の総選挙直前には

急遽新党を立ち上げては大敗を演出



安定政権を作るには

野党の協力は不可欠であり

前政権時のような

野党を依り代にした政策実現が

他国交渉には役に立ち

その言い訳が効かなくなるタイミングを図り

野党が自滅する形で巨大与党を完成させた



もちろんまったくの妄想

しかし国内の主だった政治家が

一致団結していたとすると

希望の党や民主党下野後の自民党大復活が

ある意味コントロールされていたならば

国民としてはこれ程心強い事は無い



選挙とは人心掌握合戦

如何にして勝つのかというよりも

その勝利への道のりを正確に計画をし

その時々の状況に合わせて

プラン変更を繰り返す

それは戦時であれ

災害時であれ同じ事



むしろ選挙とは

どの党がどの程度の実力を持ち

その戦略能力を測る尺度



メディアは何を報じ 

SNSサイトではどんな言葉がバズるのか

それを知る為の世論調査

そして巨大与党が誕生するのは

世界情勢の悪化の前触れで

嵐を耐え抜く為の準備かもしれない



実際に国際秩序の転換を

覇権国が本格的に求め始めた昨今

国内が団結しなければ

前へは進まないどころか

転覆してしまうかもしれない



天皇家の影響力に陰りが見え始め

早晩シンボル交代論も起こるだろう

その証拠に総理大臣のシンボル化が進み

まるでパンダのように

何を食べた何を言ったと

その一挙手一投足がニュースになり

時には批判の火種となってる



国の舵取りよりも人心掌握を

優先しなければならない総理の椅子が

嵐の吹き荒れる大海を進む

日本丸内部のノイズを生み育て

内部崩壊の火種になっては

元も子もないのだから



国家の中枢の担い手は

重箱の中へと隠し

壮麗な顔としての内閣を作り

新たなシンボルとして周知



その影となり

国の知性が知恵を絞り

与野党の垣根を取り払い

全員でオールを漕ぐという

新スタイルの国家運営が

真冬の総選挙から始まった



中堅国の要は知性

感情の嵐に吹き飛ばされては

世界秩序の過渡期に乗り遅れてしまう

だからこそ政治家という漕ぎ手には

シンボル内閣という器の中を彩る

食材となり国民を世界を納得させる

味のある政策を出して欲しい



昨年

与野党が熟議を重ねて作成した予算案

それはおそらく与野党共に

サッサと通したい年度予算のはず



それを審議時間が短いだの

慣例通りに審議しなければなどと

対立を演出しているあたり

可笑しくも可愛らしく見えてしまう



あの茶番で国民達を楽ませ

世界秩序の矛盾から目を逸らさせようと

試みているように見えて

国のエリート達も大変だと感心する