おそらくは

小学生の頃だったと思うけれど

あるクラスメイトの母親が

何かにつけて褒めてくれる度に

謙遜なのか母親は私を貶めた



たとえば

スケートが上手だと褒められると

馬鹿の一つ覚えに滑るからと言われたり

作文が自治体のコンクールで

佳作に選れて凄いと言われると

ホントに自分で書いたのかと言われ



一緒にいる時に

誰かに褒められると

母親に馬鹿にされるという

そんな悪循環を繰り返した結果

褒めめられる事が嫌になった



選挙で落選したのに

当選した生徒が転校したおかげで

繰り上げ当選し

児童会長にされた時には

アンタなんかに務まる訳がないと言われ

それはその通りだと同意して

一緒に担任教師へと

副会長を繰り上げてくれと頼みに行った



なんの事は無い

いつも褒めてくれるのは

その生徒の母親だったから

恩返しだと思い

しかもその生徒の方が

圧倒的に適任だったからだ



しかしそんな努力も実らず

1年間仕方無しに引き受けて

失敗する度にやっぱり馬鹿だアホだと

家で言われ続けた結果

すっかり自信を無くしてしまった



ありとあらゆる人が

言葉の大切さを説いているけれど

確かに家族に貶められると

幼い子供心は気持ちの中へと

引き籠もってしまうのかもしれないと

あの体験を振り返る度に思う