人とは何かを考えると
漠然としたイメージしか湧かず
誰かを思い浮かべられない
孤独人にとって
人とは人の姿をしていない
空気を読むとかお金とか
コミュニケーションの概念からして
おそらくまったく違う感覚なのだ
極端な話
人の形をしていなくても構わない
商品やサービスを通して
繋がってさえいれば困らない
毎日のように通う
スポーツクラブのスタッフ達と
顔を合わせる度に不快感しかないから
無人でも構いやしない
たとえば挨拶が雑だったり
トイレが汚かったり
こちらが何も言わなくても
愛想良くして定期的に
掃除をしてくれれば良いものをと
都合の良い事を思うけれど
こんなクレームはカスハラだと
これ見よがしに壁にポスターが貼られているから
直接言うのは憚られ
なにせこちらはコミュ症なのだから
面と向かうだけで臨戦態勢なのだから
言葉に出すと
逮捕事案にだって成りかねない
だから仕方無しに泣き寝入り
しかし状況を変えて
スーパーマーケットなどのセルフレジでは
相手が人では無いから
周りに聞こえないような小声で
暴言を吐いても咎められないから
こちらの方が気が楽なのだ
同じ役割でも
相手が人類だというだけで
途端に事は面倒になる
スマホアプリなどは
AIちゃんが対応してくれて
大抵こちらの入力ミスが原因で
何かしらの登録が出来なくなると
何も関係ない自分のスマホに
罵詈雑言を浴びせかけ
一度発散してしまうと
途端に今度は機械なのにも関わらず
言い過ぎたと自己嫌悪に陥り
懺悔の気持ちを込めて入力し直すと
何故か登録完了メールが送られて来るから
不思議なものだと感心するけれど
いやいや
全部一人相撲だから
生身の人間よりも
ひとまずストレス発散をさせてくれて
落ち着きを取り戻させてくれる
あらゆる人を通さない
自動サービスが無ければ
おそらく私はもう死んでいた
スマホで飛行機のチケットを買うのと
代理店のカウンター越しに
受付係へ依頼するのは
同じ結果を齎してくれるけれど
こちらが受け取るストレス量の違いは
天と地ほどにあって
証券会社など
足を踏み入れた事も無いのに
NISA口座に指定したら
元金が倍になり
近くの他人より遠くのAIのほうが
遥かに役に立つのだから
本当に有難いもので
そんな現実から人とは何かと
改めて自問しても返答に困って
役に立てば何でも良いなんて
人でなしな答えが浮かび
この時代に生まれて
一片の悔い無しとガッツポーズ