おそらく人が最も成長するのは

子育てをしている時だろうと思う



感情向き出しで

何一つ忖度もしない赤ん坊

殺してしまえと思わない限りは

もう振り回されるしかない



簡単な事だ

放っておけば何も出来ないのだから

勝手に泣いてそのまま死んで行く



しかしそれでは

次世代が育たないからと

DNAに刻まれた本能が

その泣き声を放置などさせず

言葉にならない無き声を汲み取り

彼らを満足させる



そうすれば簡単に

赤ん坊は泣き止んで

心を癒やす

天使へと変わる



どんなに空気の読めない人でも

子育て理論は確立されているのだから

理性があれば学び

学ぼなくとも感性でやり遂げるという

そんな人も数多く存在する



いわゆる大人という存在は

これからの時代

AIに頼り切る事になる

子供達もまた飽くなき探究心を

永遠に満たしてくれるその存在に

さぞかし懐くことだろう



これまでの歴史が覆されて

社会の非効率さが表舞台へと上がり

軍隊などの洗脳が

あながち間違ってもいなかったと

思い知らされている昨今



人を矯正するのは

非人道的として扱われはするけれど

それがAIを搭載した

メタリックな存在ならば関係ない



24H働けますか?と

モーレツ世代は問われて頑張り

生き残って来た者達すら

その子供には楽をさせたいと願い 

辛い事は他者へ押し付けるのが一番だと

吹き込んでは無能を社会へと送り出し

出戻って来たら引き籠らせて

自身の死後にその有難さを分からせる



そんな心の氷河期も

もう終わろうとしている



無能や向上心の無い存在も

生まれてしまえば親の成長の糧となる

ボーダーラインへ届かなくても

その両親は赤子を殺す事はしなかった

それは確実にまともな実績だ



自身や家族の生活を支えられなくとも

社会を構成する人材を作り出し

紛いなりにも生きるチャンスを与えた

それだけでも

いやそれを褒めなければ

おそらく褒められる所など存在ししない

そんな人達も中には確実にいる



社会はおそらく

そういった存在すら救済したいと願い

だからこそ私も今こうして

生きていられるのだから

大変に有難い事な訳だけれど



芸能と呼ばれる

あらゆる作品を作り出す存在



映画絵画音楽

歴史的な価値や血縁上の引き継ぎ

誰かにとっては価値が有り

他の誰かにとっては無価値な

その作品達が

後の世に齎す影響力の大きさは

誰もが知る所だろう



これから五十年もすると

おそらく無能人は動物に戻るだろう



それはもはや動物園で

飼育される存在かもしれないが

それでも構いやしない

気持ち良く一生を送る事が出来たなら

猿やチンパンジーと変わりはしない

そんな存在でも何も問題はない



出来ない事を

出来るように見せる必要も無い

ただあるがままの姿で

生まれて来た今生を過ごす



知性を通して

コンタクトを取るだけなら

AIと人の間でも成り立ち

AI同士でも人同士でも

あまり関係ない無いのではないか



むしろ知的レベルの違う

人同士が分かり会えないから

恨みつらみ妬み嫉みなどの感情が芽生え

対立軸を作るのだから

高い知性同士が直接コンタクトした方が

伝導率が跳ね上がり

未来をより良い方向へと

誘ってくれるかもしれない



大切な事はAIにお任せして

人類は自ら檻の中の楽園で暮らす

そんな未来になるのだろうか



もしもそうだとするのなら

これまでの進化の歴史そのものが

宇宙や地球という器の中で

AIによってコントロールされた

実験場のように思えてしまい

この現実が蟻の巣観察キットの

透明ケースの中の出来事のように感じる