田舎の町中は
失われた時代を乗り越えて
今もあの頃のまま
不意に思い立ち帰省して
あの頃の通学路を散歩してみると
その目に映る町並みが
当時の気持ちを連れて来て
幼い自分と共に歩く感覚に陥る
多少は家の建て替えが
あったりしても
道路はそのままで
畑や山々の景色も
変わらないものだから
ピュアな感触を取り戻し易いのが
田舎出身の特権かもしれない
あの頃は何も変わらない事が
とてもつまらなく感じていた景色が
今も変わらずにあり続けてくれる
それが嬉しくなるとは
まったく人の気持ちとは勝手なもので
両親を始め故郷を守り続けてくれている人達に
今更ながら感謝の念を抱く始末
学校帰りに
将来への不安を抱えて歩いた通学路
あの頃の未来の自分が
もう一度同じように歩きながら
心の中の少年時代に寄り添い
ヒーローにはなれなかったけれど
楽しい事はたくさんあると伝えている
案外
幸せなんだと思い知る