日々の暮らしにゆとりを持つと

大抵は退屈になり何かをしようと思う


個人的には

せっかちな性格だから

退屈を意識する前に

何かしらの行動に移しているから

あまり退屈は感じない



けれども

いくら忙しく動いても

後に何も残らないのでは

何だか虚しいもので



そこでゆとりが出来た時に

何をしたいのかを考えてみよう

運気の良いとされるこの時期にこそ

行動しなければ勿体ない



けれども

一体どこを目指しているのか

それが分からなければ

慌てて踊り狂う

阿呆になるだけだから

気をつけなければならない



子供は親の

もしくは周りの人達などの

真似しながら成長する

言葉使いや行動

どうして?という疑問などは

すぐに聞いて理由を探す



それは何も

幼い子供の特性ではない

大人と呼ばれるようになってからも

その習慣は続いている



私の母親などは

還暦を期に見た目をお婆さんに変えた



それまで黒く染めていた髪も

白髪のまま放置して

なぜかパンチパーマみたいな

パーマをあてて

ジャクソン5の白髪バージョンみたいな

出で立ちに自らの意思で変えた



それは一体

どういった心境の変化なのか

当時はさっぱり分からなかったが

その数年後に

長崎で一人暮らしをしていた祖母が

実家へ遊びに来てびっくり

そこには母が二人いるように

そっくりな祖母の姿を見てなるほど

この姿を母は真似たのだと思った



母がその母親の真似をする

それは幼い頃からの習慣だろうから

何も不思議な事は無い

ただ還暦というきっかけが

母を祖母の姿に近づけたいという

欲求を呼び覚ましたようだった



これはほんの一例で

上司や先輩

憧れの有名人やインフルエンサーなどの

言動を真似するのは

おそらく誰もが経験している



いくら年長者でも

そこらのホームレスの真似などは

多くの人は望みやしないが

信じられないくらいの金持ちになると

蔑む視線とはどんなものかと

興味を抱き真似する

誰かもいるかもしれない



自分の将来像なんて

まったく想像が出来ない

それは幼い頃から同じ

今ここでこうして暮らしている姿なんて 

一度も想像などした事は無い



けれどもこの暮らしは

幼い頃に体験した環境そのものでもあって

都会での暮らしや

一人で時間を過ごす事などは

幼い頃からの習慣で

そのお気に入りを失ったから

それらを取り返す為に努力をして来た



だからこの今を俯瞰して見ると

幼い頃の理想の生活とも言えるから

それをあえて夢や希望という

言葉に置き換えると

ほぼすべてのものを叶えた事になる



ちなみに幼い頃に願った

いつでもどこでも好きなアニメを観たい

そんな願いすらも

動画配信で叶っており

その当時のアニメが携帯料金に含まれ

別料金無しでいつでも見れてしまう

この現実を幼い自分に教えたら

きっと鼻血でも吹き出して

喜び狂い踊り出すに違いない



ここ数年

幼い頃の堕落した生活習慣のせいで

青年期をただひたすらに

清掃作業員として働かざるを得ない

そんな状況に追い込んだのだから

そこから救い出したいと願いながら

あらゆる選択をして来た



なぜそうするのかを

自問しては間違いをだと思う事を正し

反発する自我を説得する為に

それまでの人生の経路を辿りながら

不条理な世の中で

自分自身を守れるのは己自身だと

言い聞かせては

良いと思う方へ進み続けた結果今に至り

その生活に満足出来ている



誰かの真似なのか

確かにあったものを

取り戻したのだけなのか

そんな深層心理はどうでも良くて

ただ好きだったものを

取り戻して行くその過程も心地良くて

その道程を振り返るのが好きになり

こうして文字として連ねる事で

それらを形にするという趣味になった



これから先の自分が

どうなりたいのか

具体的に想像する事はやっぱり出来ない



昔読んだヘミングウェイの

海流の中の島々という作品の

主人公の生活に憧れはしたけれど

田舎暮らしは嫌いだし

知り合いに囲まれるのも嫌いだし

結局撃たれて死ぬのも嫌だし

何にあの頃憧れたのだろうかと考えると

自由な仕事環境だろうと思う



たしか絵描きだったと記憶するが

適当に描いた絵が

それなりの高値で売れて

それだけで生活出来るなんていう

自由さに憧れた

あれを目指せば良いのだろうか



しかしこのご時世

金を支払うだけでポイントが付与され

クレジットカードを使えば

ポイント還元を受けられ

国や自治体からも何らかの援助が

頼みもしないのに送られて来て



しかもNISA口座も

放って置くだけで勝手に利益が膨らみ

確かにそれだけでは生活は出来ないまでも

生活費そのものは時給暮らしでも

不自由の無い事態になり

特に用事もないのに有給を使えと

催促までされるから

このままでも自由と言えばそうで



自由な暮らし自体は

もうすでに叶っている



失いたくは無いから

この状態が永遠に続くのかという

不安はあるからそのリスクヘッジを

何かした方が良いのかと考えても

AIロボットなどが社会実装されても

今と変わらないこの社会自体が

無くなりさえしなければ

人道的見地から弱者救済処置の一環として

清掃作業員などの職業は無くならないのではと

高を括っているものだから

案外と仕事を失う事も無いのではと思い



そうなると

もう考える事は健康くらいしか無い

どれだけ社会に助けられても

体が動かなければ何も出来ない



そう考えると

あらゆるトレーニングと

サプリメントなどを取り入れた

健康的な習慣を身につけて

健康寿命を長くする



そのモチベーションとして

未来に描く自分の姿を昔憧れた今でも格好良い

高齢の芸能人に定めて

その健康寿命が尽きる前にぼっくり死ぬ

確かにこれなら

目指したい未来にはなるけれど



結局は

常に気分良く過ごしたいだけ

社会に下支えして貰えると

これまでと変わらなくても良いのなら

わざわざ何かを目指さなくても

あまり今のこの現実と変わりはない



だったら死ぬまで

こののんべんだらりな人生を

面白可笑しく続けよう

そうなると運気はあまり関係無い

そうか運気が良いのなら

ありのままで居れば良いのかと

結局いつものグータラ節



無理に働かずとも

我が生活未だ楽なまま

そっと目を閉じ

社会へと感謝の念を捧げる

いつかは終わりが来るのものと

肝に銘じて空を見上げる