独り言は
いわば生理現象だから
寄せては返す波よう
何か面白くない事
反対に面白かった事などがあると
無意識に頭の中を駆け巡る
その言葉を
口にするかしないかの違い
文章に記す行為は
まさに会話と同じように
出し手と受け手を
物理的に分ける行為
会話に例えると
書き手は話す側で読み手が聞き役
だからそこには
相槌も要らないし
共感表現も必要ない
ただ書くという行為には
独り言と違い行き先を間違えると
明確にその足跡が文字として残るから
間違いに気づき易い反面
寄り道するとすぐには
戻れなくなってしまうという特性があり
その文章が長くなるに連れて
戻る事を諦める時すらある始末
その話が
どれぐらいの長さなのか分からない
この話をしようと決めて
書き始めても思いもしない方向へと
迷い込んでしまい
しかもそれが楽しくなると
もう戻りたく無くなり本題を捨てるという
本末転倒すらしょっちゅうある
まさに文章を書く事
それは言葉の生理現象だから
出て来るまでは
どれくらいの長さの
どんな話なのかも分からない
まるでうんこみたいなもの
だから催しても出してみるまで
どれくらい出るのか分からないのだ
あぁもう漏れちゃうと
思ってトイレに駆け込み
何となくあんまり出なかったと思いながら
便器を振り返ると八岐の大蛇のように
たっぷりとぐろを巻いていたり
逆にあぁスッキリしたぁと
その爽快感から想像するほどの
量では無かったりするのと同じく
意気込んで
書き始めてはみたものの
案外とあっさり書き終えてしまう
具体的に書こうとしても
何だか理由の分からないボエムになる
なんて事などもよくある
一行前の一言に
異常に食いついてしまったり
酷い時なら書き始めから
エッってなる事すらあって
いやいやいや
そんな事を書こうとしてませんでしたよねと
自問しても何も返って来やしない
そんな孤独が愛おしく
堪らなく面白くて止められない