国境や経済圏などの境界は
おそらく有って無いようなもの
世界でも国内でも
長距離移動をしなくても
普段こ行動範囲で
生活のすべてが成り立つ
もちろん輸出入の繋がりは
確実に必要とするけれど
それも人を介してしまえば
何も困ることも無い
政治にしても
あらゆるレベルの議員へ
細々した判断は委ねて
大まかな事だけを
選挙を通して主張するだけ
それぞれの場所で
それぞれの立場や状況や
その時々の気持ちで
決断の方向は変わるもの
気持ちや感覚というのは
無意識にその決断に影響を与えている
たとえば旅行先
北海道に旅行へ行こうと思うのは
大抵雪の無い時期を選ぶ
大自然の中心で
マイナスイオンを満喫して
やっぱり涼しいとか
案外と暑いなどと思い出を作り帰って
やっぱり家が一番落ち着くとなる
そこに超えられない
あえて超えたくは無い
境界線がある事などに
意識は向けはしない
暑い季節の長い日本では
暑さが気にならない人などは
海でも山でも都会でも関係無く
どこへでも出掛けて行く
暑さを避けられるからと
北海道旅行を思いつくのも
また必然だろう
しかし旅行とは
暫しの現実逃避の一面も有り
より遠くへ行きたいと願う人は
同じ目的で海外へ行くだろう
その目的は
何も暑さ寒さだけでなく
グルメやらステータスやら
個々人の目的に沿って
無意識に選択されている
もちろん経済的なゆとりが無ければ
その意識があっても海外へは行けない
現実逃避という感覚的に
遠い場所へ行きたいと願いかつ
安上がりな旅行先として
台湾や韓国
中国や東南アジアが人気になるのも
分かる気はするけれど
言葉が通じないのは不安
そんな人もおそらくは居て
旅行自体を諦めてしまうかもしれない
そこにも超えられない
感覚的な境界線が敷かれている
旅行とは日常から離れ
非日常を求める行為なのだから
普段とは違う食べ物や乗り物
聞き慣れない言語など
慣れない環境に
身を置く事が娯楽になるのだから
暑い所からもっと暑い所へ
もしくは暑いから涼しい所へ行きたくなる
都会から田舎へ
逆に田舎から都会へ行きたくなる
共通しているのは非日常体験
寒い時期には
暖かい所へ行きたくなるのは日常的
だったら非日常を味わうには
もっと寒い所へ行けば良いのでは?
雪の積もる直前に
その寒さを味わいに来る旅行者を
北海道で迎えていると
おそらく皆さんの求める非日常って
雪に彩られた北海道ではないかと思い
思い切って
その無意識領域の境界線を飛び越えて
真冬の北海道旅行をしてみれば良いと
勝手に思っている
毎年雪の季節になると
生活習慣が変わるのが北海道
二拠点生活なんて言うけれど
確かに同じ場所でずっと暮らしていると
雪が積もらなければ
年がら年中変わらない習慣で暮らせるから
暑さ寒さがあっても
なかなか非日常体験が
意識出来ないのかもしれない
しかし北海道では
当たり前に雪が積もれば
少数を残して自転車やバイクには乗らず
いつもとは違う交通手段を使う
この習慣の変わり目が
季節の変わり目とリンクして
雪の積もる時期にしか
通らない道なんかもあったりして
同じ場所で2パターンの
生活習慣を毎年繰り返すから
当たり前に冬になると非日常が訪れて
無移動旅行が出来るのが
北海道暮らしの魅力の一つ
LCCを利用すれば
上手くすると往復でも一万円ほど
成田や関空に向かう交通費と
札幌市内への交通費を合わせても
2万円は超えない
スノーアクティビティに
興味があるならスキーやスノボも良いけれど
まったく興味が無い人でも
札幌市内を歩くのはおすすめ
市内中心部は
札幌駅からすすきのまでの
駅前通りのおよそ2キロすべてが
地下通路と地下街で結ばれ
ツルツルに滑りやすい歩道を
寒空の下歩く事なんて必要なく
大通公園や時計台へも行ける
もちろん地上の歩道も
よっぽどの大雪でもなければ
ロードヒーティングなので
雪など積もってはいない
ホワイトクリスマスなんて
ちょっとした異世界気分を味わえる
そんな札幌で国内非日常旅行を
楽しむのも面白いとは思うけれど
個人的には綺麗に除雪された
夜の街灯に照らされた歩道を歩く事を勧める
あの除雪はちょっとしたアートだと思う
キラキラと光る
その道の向こうから
トナカイの引くソリが現れて
サンタがひょっこり
顔を出すかもしれないが
おそらくそれは
カーネルだから気をつけて
北海道で暮らしていると
それ以外の国内旅行ですら
海外気分になれるから
移住すらもおすすめしたくなる
雪の降り積もる街で
縦型信号機に従いながら移動すると
ちょっとした海外気分も味わえる
そんな安・近・短な非日常を
是非味わって頂きたい