里山の風景とは
しばらく見ていても何も変わらない
とにかくもう動くものが無い
風も無い天気の良い日なら
ホント何も動かないものだから
空を見上げて雲を見る
しばらく目を瞑ると
形の変わるその雲の変化が
面白くて何度も目を閉じては
どれくらい変わるのかを見て暇つぶし
風の強い日なら
流れる雲を感じられるけれど
穏やかな青空には
それすら無い時もある
そんな視界に突然
野ウサギでも現れると
動くものを感じた喜びなのか
物凄く目立つのだ
まさに動物とは動く者
それが熊なら
晴天の霹靂
危険極まりないけれど
可愛いウサギちゃんなら
退屈しのぎに大歓迎
あまりの喜びに
あッウサギだ!と叫び
その声に警戒したのか
動きを止めるウサギに飽きて
空を目上げると
アッ雲が消えた!と驚き叫ぶ
雲の消えた青い空を見つめ
あの雲はどこへ行ったのかと探しても
見つからずにがっかり
いつの間にやら
ウサギもいなくなって
視界のすべてが写真ように静止する
田舎とは一人でも
驚きに満ちて退屈しないが
快晴になると辟易する