熱帯夜のように

体験や感情が脳に纏りつく



火花が一つ

記憶の断片を弾くと

あるヴィジョンが

スクリーンへと映る



そのワンカットによって

あの感触が湧き上がる



その刹那

喜怒哀楽が交錯しては

気持ちが揺らめく



この戸惑いの先に

いつか求め続けた救いが

あるというのだろうか