多くの人が

競技場のトラックに並べられた

その何かを指差して

それを越えながら

少しでも早くゴールへと

向かうんだと意気込んでいる



それなのに

自分の目に映るその何かは

とてつもなく大きくて

とてもその上を

飛び越えられそうにはない



有能と無能の差とは

同じ何かを見ても

まったく捉え方の違う

その感覚なんだろうか



まったく違う状況で

その何かを目にした時に

他の人がそれをどう捉えるのかを

試しに観察したいと願いながら

神社を後にする



私には誰もが

超えなければならない

ハードルと指差す先には

神社の鳥居しか見えないから

一礼して通り過ぎるだけ