理想を教えて洗脳し

現実を知らせないまま

社会へと送り出す

上手くその流れに乗れない者は

社会で干されてしまう


義務教育では

そんな虐待とも言える

道徳洗脳をするが

それでもSNSなどでは

様々な言葉や画像を通して

感性が飛び交っている


一番特徴的なのは

危機回避方法の教えだろうか


要はブザーを鳴らすとか

警察へ連絡するという程度しか

教育機関では教えられない

教員自らもその程度の方法しか

知らないから仕方が無い


たとえばこれからの将来

外国人が街中に溢れ

何らかのトラブルに発展した際に

暴力を否定し話し合いを

教養として身につけた人々は

言葉の通じないその相手と

どう話し合うのだろうか


もし襲いかかられても

抗う術を知らない


護身術など義務教育では

教わらないのだから

逃げるのか固まるのか

どちらかになるのだろうか


それは何も

他国人とのトラブルや

暴力だけでは無く

性トラブルにも言えるだろう


大抵の人間ならば

セックスは屋内でするだろう

自宅や相手の自宅

もしくはホテルや車の中かもしれないが

自分にはその相手と

性的な関係を持つ意志が無くとも

相手が一方的に

発情してしまう事もあるだろう


そんな時の対処法は

一体誰が教えてくれるのだろうか

どこで学べば良いのだろう

スマホで検索すれば

その答えが見つかるのだろうか


解明された数式のように

美しく整列された理想社会であれば

それで良いのかもしれない

しかし現実はいつ世も残酷だ


目を背けたくなるような

事件や事故で溢れ

食卓に並ぶ食材だって

他種族の血肉なのだ


素敵な夜景を眺めながら

誰かと食する子羊のソテー

その肉も子羊の息の根を止め

血抜きをして皮を剥ぎ

切り分けるという工程を経て

調理をしなければ

美味しいステーキにはならない


そんな現実を

誰もが教育機関以外で知るのなら

義務教育とは一体

なんの為に存在しているのか

その意義はどこにあるのか


洗濯機の中で踊る

洋服達を眺めながら

暇つぶしに考える 


ブザーが鳴り

洗濯槽の壁面にへばり付いた

洋服達をカゴへ集めてから

シワを伸ばして

衣紋掛けごとベランダの物干しへと

引っ掛けて干しながら


この一連の作業は

誰が教えてくれたのだろうかと

考えるてみると

ただ母親の背中を見て

覚えてしまったに違いないと

そんな結論に至る


この残酷な現実が

そういった事の連なりなら

せめて義務を果たし

今日も職場へ行くしかないのかと

秋めく空に問いかけてみるが

何も返事は帰って来ない