もしも人類が
進化の最後尾だったすると
他の生物は
人類よりも先に
感情や言葉の問題に悩み
必要不可欠な
意思疎通の方法のみを残して
感情や言葉を
捨てたのかもしれない
生きる上で
他者との協力は便利だが
利用されるだけになる
そんな骨折り損にも
なりかねないのが現実
要はその相手が
協力をし合える存在なのかを
確かめられさえすれば良い
それなら挨拶など要らない
ただその相手を観察するだけで
良いのではないか
例えるなら
誰かの歌声に合うような
ピアノの音色を重ねる
フルートやクラリネット
弦楽器や打楽器と
後からどんどん集まっては
いつの間にやらオーケストラが
完成するようなイメージ
最初に歌っていた
その誰かが歌うのを止めて
そのハーモニーの虜になり
いつの間にかオーケストラの
観客になるかもしれない
自律した組織は
止まらない
狩りが出来ないその群れは
ただ飢えて死ぬだけだ
人類同士が共食い合うのを
犬や猫達に特等席で
鑑賞されていると考えると
犬の散歩風景の
見え方も変わってしまう