幸せとは楽しいかと問われれば
そうでもないと答えるかもしれない
子供の頃は
夢中で遊んで疲れると
急に不安にかられて家に帰ると
それまで気づかない程に
腹が減っていて
今度は夢中で食べて
満たされると眠くなるという
そんな毎日だった
振り返るとその日々は
かけがえの無い幸せな日々だった
少なくともその時点では
しかし子供だった当時
その毎日に幸福感を抱いていただろうか
当たり前の毎日が幸せなんて
そんな感覚を持ったことがない
ある時川で溺れかけて
歪んだ太陽を見上げながら
息が出来ずに苦しかった
いつものように吸い込んでも
水しか入って来ないから
どうしてだろうと思いながら
運良く足がついたから
無意識に立ち上がり
またいつものように吸い込むと
苦しくなくなった
その瞬間も
幸せとは感じていない
でも振り返ると
面白可笑しいから楽しくはなるし
何より無事で良かったと
振り返る時のほうが怖くなる
幸せとはなんだろう
どんな気持ちの時だろう
ここ最近は
安心感に包まれて暮らしている
そんな感覚の生活が
幸せなんだろうか
しかし楽しくはない
いやそれが分からない
人生で一番くらい
ストレスレスな毎日だからこそ
安心感を抱いてはいるけれど
面白可笑しいかと考えると微妙
夢中という状態になるには
なにかを書き続ければ良いが
やる気にならない時には
まったく面白くもないから
どうしょうもない
楽しくなくても
幸せなら良いのだけれど
物足りない気もして
何を求めているのかと
自問する今日この頃
ただそれを認める事を
ためらっているだけかもしれない