最初はただただ罵倒された
とにかくこちらを怒らせてしまえば
会社の担当者へ告げ口すれば良い
そんな風に考えていたのかもしれない
しかし官公需物件とは
昔は指名競争入札だったものだから
その頃からの競合企業同士は
いわゆるツーカーで
自治体からは作業員の直接雇用が
義務付けられてはいるけれど
派遣なら良いという事で
どこの会社が受託しても派遣して
作業員はそのまま働き
会社同士の仲が悪ければ
作業員は一度退職して
次の受託会社と契約するだけで
そのまま働けたものだから
その成れの果ての人間関係は
嫁姑問題に匹敵する程
恨みつらみが複雑に絡み合い
勝ち残る為には悪魔にでも
ならざるを得なかったのかもしれない
まぁ要するに
新人などはゴミなのだ
しかし時代は変わり
コンプライアンス重視が
当たり前の世の中へと
シフトしたおかげで
何とか私でも勝負にはなった
大魔王は派遣従業員だったおかけで
会社の偉い人にどれだけ嫌われても
他社だから関係なかったし
その脅しの内容が
エキセントリック過ぎて
信用に値しないものだから
ある意味安心して喧嘩が出来た