あらゆる民間サービスで溢れた

都会での暮らし

田舎ではどうしても行政に頼らなければ

バスにすら乗れないのだから

選択肢を増やす為にも

孤独に生きるなら都会が良かった


ただ国民総背番号制が敷かれ

国家と一人の国民との距離が縮まり

今や自治体と国という

二大巨頭体制の下で

いろんな支援が受けやすくなった今は

田舎でもそれほど一人暮らしに

不自由はしないかもしれない


テクノロジーの進歩によって

その困り事に対して

どのような支援があるのかを

スマホを使い検索しさえすれば

たくさんの選択肢が並ぶ現実


もはや便利な暮らしに

都会も田舎も関係がない

ただネットワークを繋いで

支援をゲットすれば良い


有能な人達は

たくさんの金を保有し

日常の雑事を委託しては

その金と人を使用する


その受け皿となる組織では

人手が不足して

なかなか機械化出来ない

その社会の隙間を埋めるだけで

苦も無く暮らせてしまうのだから

この時代の恩恵とも言える

貧乏チャンスを使わない手はない


女性は自由を手にして

子を産まず

男性は成功者となって

子を産まない才女を娶るものだから

余計に子が生まれない


まさにこの国は

孤独の集団になりつつある

もはや子供よりも

ペットと暮らすだけなのだ

有能無能に関わらず

理由はそれぞれあるだろうが

家族も作らず子もいらない


パートナーは取り替えの効く

彼氏彼女とペットが居れば十分

そんな孤独社会が

なぜか今は居心地良いらしい