江戸時代の人たちなんて
今を生きる日本人から見ても
外国人と何ら変わらない感想しか湧かず
落ち武者なんていうのは
プレデターみたいで
もはや宇宙人と同じ存在
現代人からすると月代なんて
頭頂部をわざわざ剃り上げる意味すら分からない
外国の歴史はよく知らないけれど
この日本という国は明治の維新期を境に
それまでの伝統や文化を捨て
まったく新しい国へと
つくり変えられた革命国家だ
政治体制や衣食住という
根本的な習慣を外部から取り寄せて
独自の発展へと昇華させ築き上げ
一度は徹底的に強国列強に
叩きのめされはしたが
またしぶとく息を吹き返し
経済大国へと
再度上り詰めてしまった
列島中に高波に
さらわれた場所が点在する
そんな地理的な
要因があるからだろうか
日本人とはなんとも
高い所に登るのが好きらしい
失われた時代にあっても
近隣諸国への配慮を忘れず
陰日向と歩調を合わせ
戦前に掲げた巨大経済圏構想を
実現させるという成功を収め
本格稼働までの移行期間の昨今は
ありとあらゆるセクションで
荒波に踊らされている
器に水を張り
揺らした時のような高波も
おそらくその内に
収まるだろう
先行して観光での来日を
繰り返す外国人とも
これまでの歴史が証明する通り
日本人は友好関係を築くのだろう
何となくの雰囲気に
流されるのが日本人気質
維新期のように
それが当たり前だという
全体的な雰囲気が広まれば
反対派の運動も
掻き消されてしまう
何となくもうそんな未来が
見え隠れしているような気もする
十数年後には世界に先駆けて
義務教育で地球人を自称するように
教えられた子どもたちで溢れ
宇宙人を意識した多民族国家へと
変貌を遂げているかもしれない