どこの国かもわからない言葉で
外国人が話している
それは彼らの国へ日本人が行って
会話していてもおそらく
同じように感じるのだろう
扉の前に立っていると
聞こえてくる言葉は違うのに
何となく旅行者という統一された
出で立ちというのか雰囲気を
醸し出しながら歩いている人達は
同じように感じる
もはやどこの国から来ているのかなんて
大した問題じゃない
どこの国の人でも旅行に出ると
旅行者という無国籍な存在となり
キャリーケースを転がしながら
観光地をひたすら目指す存在になる
おそらくどこの国でも
この場所の観光地を知ることが出来て
興味のある人たちが世界中から
この一点を目掛けて集まっている
そう思うと
何となく自分の住む街が
世界の中心になった気がして鼻が高い
自分は何もしていないのだけれど
勝手に誇らしく
思えてしまうから不思議だ