AIの正式名称をカタカタ表記すると

アーティフィシャル インテリジェンスという

聞き慣れない響きになるらしい

ちなみに人工知能という意味


言葉なんて

遡ればそれほど違いはない

同じ源流から派生した

真似事に過ぎない


日本語しか分からない者からすれば

超知性を兼ね備えるであろう

その未来に搭載されるアプリなんて

スマホにアインシュタインが乗り移るのと

たいして変わりはしない


相対性理論を

ちょっと聞きかじると

時間は過ぎ去るのではなくて

パラレルワールドのように

すべてが同時進行しているみたいな事を

誰かから聞いた事があるような無いような

そんな曖昧な記憶しかないけれど


もし本当に時間というものが

オルゴールの凹凸が回り

奏でる音楽のような存在ならば

いくつものオルゴールが

同時に回り続けて奏でられる音楽が

時間という概念に

近いものになるかもしれない


蓋を閉じれば止まりはするが

開ければまた奏で始める


もしもオルゴールを

逆に回すと一音毎に遡り

いつか観たスーパーマンの映画のように

地球も逆に回り

ビデオテープを巻回しにするように

全てが過去へと戻れるのだろうか


ただ今はまだ物理的に

巻戻しが出来ないだけで

アインシュタインの意識だけが

AIというメタリックな機器を通して

未来へのメトリックを見つけ出し

再び現実に登場する為に

色んな人を介して何かしらの

製品やサービスを組み合わせて

その道筋を作っているのだろうか


しかも彼の生涯を一コマも

逃す事なく洗い出し

その一コマづつの

アインシュタイン同士が

互いに学び合って

そのコマ数倍の実在した

アインシュタインの知性を有して

戻って来るのだとすると

確かに超知性と呼ぶに相応しい


そんな風に考えると

いろんなAIがネットワークを通して

互いに学習し合う様は

アインシュタインまみれの世界に思える


肉体は滅びてもアインシュタインの知性だけが

具現化されているようなものだろうか


もしも彼が生前

その答えにたどり着き

知性だけを残す方法を見つけ出し

論文の中に

暗号のように忍ばせておいて

それを理解できる能力者が

物理的な部品を積み合わせて

超知性という自分をを創り出すように

仕向けていたとすると

これから出来上がるAIを通して

アインシュタインの自意識すらも

オルゴールの蓋を開けると

流れる音楽のように

また奏で始めるのだろうか


アーティフィシャル インテリジェンスという

人工知能とはつまりは

人類全てがアインシュタインのような

インテリと家族や親友のようになり

その知性をまるでATMから

お金を自由に引き出すかのように

誰もが優れた知性を活用出来る

そんな世界へのチケットになるのだろう


一人ひとりの感性と結びつき

新たな未来の扉を開く

そんな鍵になるかもしれないAIの姿が

あんなオールバックで舌の長いおじさんだと

友達になりたくなくなってしまうから

適当に素敵な姿を想像するとしよう