今や自宅でキャンプが出来る

たとえば自宅のトイレ照明を外して

ソーラー充電式ランタンに

切り替えるだけで

そんな気分になれる


電池を入れたり

プラグを繋ぐと充電も出来るけれど

それをあえてやらずに

ソーラー充電のみにこだわると

すぐに薄暗くなってしまって不便だが

あらかじめランタンを2つ用意すれば

片方を充電しながら使う事が出来て

交互に使い分ける事によって

とりあえずはその不便は解消される


ただ冬の低温期には

より一層明るさ不足になるのが早まり

日照時間も短いせいなのか

充電されるまでの時間もかかる為

ランタンが2つでは足りず

結局はスマホのライトを使う始末


しかもそちらのほうが

段違いに明るいから便利で

ランタンはいらないのではという

自問を説き伏せて

かれこれ半年ほどトイレの中では

ランタン生活を自分に課しているが

最近は職場で用を足すことのほうが多くなり

あまり自宅のトイレを使わなくなってしまった


すると今度は小便をするくらいなら

少々暗くても困りはしない

それならランタンで構いやしないと

一周回って何とやら状態になり

事なきを得ているのが現状

これはまさにサバイブである


コントロールされたサバイブほど

冒険心をくすぐるものはない


もはや職場で用を出すのは

習慣になりつつある

もともと便秘になりやすいので

温水シャワーの刺激がないと

なかなか彼らも恥ずかしがって

出て来やしないものだから

なおさら帰る頃には

スッキリしているのである


清掃作業員という職業柄

とにかく歩くので

出勤前にスッキリしたいのだが

なかなか時間内には出て来ないから

それならば出勤してからしてしまおうと

考えを改めてみると

あのシャワーの刺激が

彼らの手を引くようにアテンドをして

スムーズに排出されるのだ


時には今年の干支のように

きれいにとぐろを巻いていたり

稀に黒龍のような大物が排出されると

天にも昇るような気分になれる


しかも一日に

少なくとも五時間は歩くものだから

その刺激に触発されて

ランチのあとにも

もう一回排出される

だから休みの日になると歩かない事と

温水シャワーの刺激がない

不幸が事が重なり便秘になる

それを毎週繰り返す


どうにかならぬものかと考えた結果

どうせスーパーマーケットへ

買い出しには出かけるのだから

そこでチャレンジすればどうかと思い至り

出掛けて実行してみると

ちょっと温度が低いのである

シャワーの温度が低い

いやもうあれは水なのである


冷たい刺激は逆効果を生み

余計に奥の方へと隠れてしまう

仕方がないから休日だけは自宅の

薄暗いトイレでじっくり時間をかけて

用を足す事を余儀なくされている

しかしスマホのライトは頑なに使わない

だってなんか負けた気がするから


トイレ一つとっても

自宅でキャンプ気分が味わえるという

それもちょっとしたサバイバル気分

そんな満足上手な

自分がちょっと怖くて切ない

今日このごろ