夜明けの鉄槌群青の空に浮かぶひとつの星を夜の闇から解き放たれた白木の群れが突く届かぬ拳を突き上げて無言で輝きを貫こうと試みる静寂がその怒りにも似た滲む口惜しさを声なき声の代わりに語る夜明けの気配に促され鳥たちの声が響き始める光の産声と共に日の出を迎え温もりがすべてを覆い星は姿を消した