絶望というと一巻の終わり
もうその先には何もない感じだけれど
実はあるのよ二巻目が
何なら百巻続いても終わりはない
お先真っ暗になるのは一瞬で
大抵の場合はトイレに行きたくなったり
お腹が空いたりして
別の問題の方が優先順位が高くなる
問題の本質はその絶望的な状況に
自ら戻って繰り返してしまう事
いじめなんて学校に行かなければ
繰り返されないのに誰にも言えず
他に選択肢が浮かばないし
今日は何とかなるかもしれないという
希望的なのミラージュに吸い寄せられて
また絶望を味わう事になる
一度や二度の絶望なんて
ワサビみたいに鼻にツンと来てすぐ消えるけれど
口いっぱいにワサビを頬張ったら
どうなんるんだろうという恐怖心が
辛味を増幅させて
今度は痛みのミラージュを作り出す
最初の一歩を
踏み出す方向を間違えてしまうと
常に方向転換をしなければならない
それをせずに流れに身を委ね続けると
いつかは滝壺にドボン
まさにそれが絶望の瞬間
それでも頭を冷やして
とっとと逃げ出せば
明るいかはどうかは分からないけれど
それままで何度も繰り返していた
絶望とは違う何には出会える
親や兄弟
友人や知人
一度そのすべてを捨てて
交番に駆け込んだ方が
解放される可能性は高い
まったく知らない警察官に
泣きながらでもなんでも良いから
いじめられているから
助けてちょうだいと言ってみよう
周りの大人は警察から連絡なんか来ると
びっくりして重い腰を上げるもの
その上で
親にもう学校にはいかないと叫べば良い
それでも行けというのなら
また交番からやり直せば良い
どうせ繰り返すなら
その方が遥かに安全だ