捨て去った感情の上に立ち

知ってか知らずかその事実から

目を逸らし続けながら

生きて来たのかもしれない


一度でも感じた思いは

感覚の中に残り続け

たとえ忘れてしまっても

その存在は消えない


記憶に残らずとも

悲しみや痛み

喜びや安らぎも

体に刻まれたまま


海底火山の噴火と共に

湧き出るマグマのように

いくつもの感情が意識の海を覆い

この大陸を創ったのだろうか