資本主義の世の中で自由に生きるには
充分にお金を稼がなければならない
でもそれさえ出来ればほぼ自由に生きられる
ある占い師の動画を見ていたら
運は人が運んで来ると言っていた
現実にお金を稼ぐには
他人との関わりは欠かせない
ニートになって家族に養って貰ったり
他人でも養ってくれる人がいれば
自分で稼ぐ必要はないけれど
捨てられたら何も残らない
働いて稼ぐにしても
同僚や上司や取引先との
関わりは欠かせない
自分が得意な事は
一人で居る事
この資本主義社会では
役に立つどころか
まったくの不適合な性質
個人的にはその場の状況の中で
波風立てずに
ただ穏やかに過ごしたいだけなのに
社会に適合出来る人達は
ただの同僚に興味を持って接して
己の欲望のまま話し掛けてくる
雑談
小川に流される枯れ葉のように
ただ揺蕩うだけの心には
台風の雨風のように襲われるイメージ
おそらく一人でいるというのは
自己完結してしまうから
外部からの刺激を直接受けると
すべてのバランスが崩れてしまう
独り言に説明はいらないけれど
会話には質問されると
説明をしなくてはならないのが面倒だし
弱みを他人に知られると
逆手に取られるから悟られたくない
そんな猜疑心があるから
他人との会話には
細心の注意をしなければならない
自分も相手も傷つけない会話なんて
この世の中にあるのだろうか
相手に悪気はないと思っても
気分は害してしまうし
その気持を相手に伝えて
理解して貰う手間を惜しむから
好かれる事すら重荷に感じる
一人であれば
そんな面倒事は存在しない
だからこの能力があると
一人の中へ逃げ込めてしまう
しかもテクノロジーの発達によって
家で出来る事をそのままどこへでも
持ち出せるようになったお陰で
イヤホンをすれば
もう話しかけないでオーラすら
使わなくて良い時代だから
余計に社会に適合する気にならない
いつも一人でいるけど
暇じゃないの?
家では何をしているの?
そんな質問をされると
今と同じように過ごしてます
と答えるしかないから
そうすると会話が終わる
スマホで動画配信や音楽を
観たり聴いたりして
SNSを投稿したり本を読んだり
家の中でする事が
スマホ絡みだけだから
どこでも家と同じ事ができる
外食でも家のテーブルでも
同じ感覚で食事が出来るから
スマホを持ち歩くのは
家を持ち歩く感覚に近いから
ますます一人が心地良い
自分しかいない空間が
自分の部屋の特徴だけれど
感覚的にイヤホンさえすれば
どこでもその状況を作り出せてしまう
職場でも
興味の無い同僚との雑談より
好きな音楽を聴いたり
動画を見ている方が楽しい
この感覚を手放して
社会に適合しても幸せにはなれない
そうなると占い師の言う
運を手にする事が出来ないから
自分で頑張るしかない始末
でもまぁ
それもまた面白い