都会の明るい夜空では

輝きの弱い星は見つけられない

だから誰もが自分を磨いて

輝こうと頑張るのだろうか


星の明るさには

一等星から六等星まであり

数字が減るほど明るいらしいけれど

あの星たちの輝きさえも

大都会の夜空で輝くには

数字を減らさなければならない


磨くという事は

輝きどころかただの石ころなら

まずは不必要な部分を

砕いて削って

どんどん捨てるところから始めて

ようやく原型が見え始めてから

表面の凹凸を滑らかにして

ようやく準備が整う


表面が艷やかになれば

何かしらの光を当てれば光る

それが太陽のように

強い光ならお月さまのように

どんなに明るい夜空にでも輝ける


誰かの力を借りて

眩しく輝く惑星のスーパースターも良いけれど

たとえ昭和の電球のように弱々しくても

自らの魂を燃やして輝く恒星になりたいと願う


星の等級と同じように

人の器も小さくなればなるほど輝くならば

いつか自分も輝ける


一等星よりも0等星のほうが明るくて

一番明るい星はマイナス等級らしいから

自分も磨けばもはや明るすぎて

目も開けられないくらいの

まばゆい光を放つかもしれない